きし内科クリニック 内科・呼吸器内科・アレルギー科・小児科

きし内科クリニック
市川市、本八幡|呼吸器内科、アレルギー科、内科、小児科

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2021年12月号(第71号)【 コロナ自粛明け?冬の「風邪」にご注意を 】

【 コロナ自粛明け?冬の「風邪」にご注意を。 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第71号を発行いたしました。
本号では、冬の「風邪」のお話を掲載いたします。

本ブログを記載している2021年11月7日時点で、日本国内の新型コロナウイルス新規感染者数は減少に転じています。緊急事態宣言も解除され、飲食店も通常営業となりました。保育園や幼稚園の登園自粛も解除の方向に向かっています。
しかし諸外国に目を向けると、感染者数は全く減少に転じていません。ロイター通信社の報告によると、全世界の新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数は約43万人で、52か国で依然として増加しています。1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者数は、多い国順にアメリカ(72240人)、ロシア(40448人)、イギリス(36015人)、トルコ(28191人)、ドイツ(22891人)の順になっています。ロシア、イギリス、トルコ、ドイツなど多くの国は未だに新規感染者数増加の傾向が続いています。アジアに目を向けると、韓国(2153人)が1日当たりの新規感染者数の増加を認めており、まだまだ新型コロナウイルスの猛威は続いていきそうです。

ところで人間は生まれてから成長の過程で様々な風邪のウイルスに感染します。風邪のウイルスに感染して治癒したときにその風邪のウイルスに対する抗体ができ、風邪を引きにくい丈夫な体になっていくのです。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行後の自粛中は、極力人との接触を避けることで子供たち(特に乳幼児)はあまり風邪をひかなくなりました。そのため今の子どもたちはあまり風邪に対する抗体を持っていません。
 
肌寒い季節になり、気温が下がると湿度も下がり空気が乾燥します。乾燥した空気中では風邪の原因ウイルスの活動が活発になり、風邪をひきやすくなります。「風邪」の症状で代表的なものは、「発熱」「咳」「のどの痛み」「だるさ」「鼻水」が挙げられます。新型コロナウイルス自粛明け?の現在、保育園や幼稚園で様々な風邪が流行っています。子供たちが風邪に対する抗体を持っていないためです。風邪に注意するのは非常に大切なことで言うまでもありません。しかし乳幼児が様々な(軽い)風邪を引くことで風邪に対する抗体が出来て、丈夫な体に成長していくことも重要なので、難しい問題だなと考えさせられます。
 
自粛明けムードは大変喜ばしいことだと考えます。ですが引き続き気を緩め過ぎずに、手洗い、マスク、3密を避けることで風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症の予防に努めましょう。基礎疾患にぜんそくをお持ちの方は、風邪がぜんそく悪化のきっかけになるので特に注意しましょう。なお、現時点ではぜんそく患者が新型コロナウイルス感染症に罹患すると重症化しやすいかどうかは分かっていません。
 
当院では感染予防のため、「風邪症状がある方」と「風邪症状がない方」で待合室を分けています。「風邪」でお困りの方は、当院にお気軽にご相談ください。

 

2021-11-08 12:32:21

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2021年11月号(第70号)【子どものインフルエンザ予防接種の費用助成が始まりました 】

【 子どものインフルエンザ予防接種の費用助成が始まりました 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第70号を発行いたしました。
本号では、「子どものインフルエンザ予防接種の費用助成」について掲載いたします。

10月1日より今年のインフルエンザ予防接種が開始しました。
新型コロナワクチン接種後14日以上経過してからインフルエンザワクチンの接種をお願いいたします。
インフルエンザの予防接種を希望の方は、通常の診察と同様に診療時間内に受診してください(インターネット予約をお願い致します)。

2021年の接種料金は、昨年と同様1回3,500円(税込み)です。2回接種の方が当院で2回とも接種を行う場合は、2回目の接種料金が3,000円に減額になります。
65歳以上の市川市在住の方は、高齢者インフルエンザ予防接種の医療費助成が受けられます(1回1,500円に減額)ので、高齢者インフルエンザ予防接種専用の問診票を持参して来院してください。

成人(13歳以上)6か月~1回接種(成人は過去のインフルエンザ感染による抗体を持っているため)
小児(生後6か月~12歳)2回接種(2~4週間隔で)(若年者は十分な抗体を持っていないため)

さて本題です。
今年度は、小学生以下のお子様のインフルエンザ予防接種に助成がおりることになりました。

【対象者】
接種時時点で市川市に住民登録がある、生後6か月から小学6年生のお子様(平成21年4月2日以降に生まれた生後6か月以上の方)

【助成内容】
対象者1人につき2回まで、1回あたり3,000円を上限。

【申請方法】
ワクチン接種後に、市川市ホームページからダウンロードできる「子どものインフルエンザ申請書」、「ワクチン接種の領収書の原本」、「振込口座確認書類の写し」を、市川保健センター疾病予防課に郵送します。
詳細は、市川市ホームページでご確認ください。

小学生以下のお子様のインフルエンザ予防接種は2回接種が必要です。当院で2回インフルエンザ予防接種を行うと1人当たり6,500円かかり、ここから6,000円の助成がおりることになります。

今年も特定の土曜日の午後に、「インフルエンザ予防接種 専門外来」を行います。予約不要です。土曜日の午前中は大変混雑いたしますので、土曜日にインフルエンザ予防接種を希望の方は、出来るだけ土曜日午後のインフルエンザ予防接種専用時間帯にご来院ください。なお、インフルエンザワクチンの在庫が不足している場合は、インフルエンザ予防接種専門外来は開院しません。申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

【2021年のインフルエンザ予防接種専用外来の開催日時】(下記の毎週土曜日:合計8日間)
10月 : 10月23日(土)、10月30日(土)
11月 : 11月6日(土)、11月13日(土)、11月20日(土)、11月27日(土)
12月 : 12月4日(土)、12月11日(土)
12月 : 14時30分~16時まで(受付開始は14時20分、受付終了が16時)。

インフルエンザ予防接種についてご不明な点がございましたら、お気軽に当院にご相談ください。

2021-10-20 14:04:39

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2021年10月号(第69号)【2021年のインフルエンザ予防接種専門外来 】

【 2021年のインフルエンザ予防接種専門外来 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第57号を発行いたしました。
本号では、「2021年のインフルエンザ予防接種専門外来」のお話を掲載いたします。

今年のインフルエンザ予防接種は10月1日より開始する予定です。インフルエンザの予防接種を希望の方は、通常の診察と同様に診療時間内に受診してください(インターネット予約をお願い致します)。

ところで感染予防の徹底のため、昨年の冬は全くインフルエンザの流行が起きませんでした。これは1999年に現在の方法でインフルエンザ感染者数の統計を取り始めてから初めてのことだそうです。そのため日本人のインフルエンザ抗体の保有量も全体的に少なくなっていると考えられます。最後のインフルエンザの流行が2020年2月なので、それ以降に出生した0~1歳児は全くインフルエンザに対する抗体を持っていないことになります。また保育園児や幼稚園児に感染予防を徹底させることは不可能に近く、ひとたび保育園や幼稚園にインフルエンザが流行してしまった場合は、両親・兄弟への家庭内感染を経由して瞬く間にインフルエンザの大流行を起こしてしまう可能性が考えられます。今年の冬は小児を中心にインフルエンザは大流行を起こすか、または感染予防の徹底のためにほとんど流行しないかのどちらかになると考えています。コロナ禍に高熱を認めたときの心理的負担を考えると、インフルエンザ予防接種を受ける意義は高いと考えます。

今年のインフルエンザワクチンも、昨年に続いてA型インフルエンザウイルス2種類、B型インフルエンザウイルス2種類、合計4種類のインフルエンザウイルスに対する抗体が含まれています。10月から12月の間にインフルエンザワクチンの接種を行いましょう。
なお厚生労働省は新型コロナワクチンの安全性が確認されるまでは、新型コロナワクチン接種完了後に14日以上経過してからインフルエンザワクチンを接種することとしています。なお、米国疾病予防管理センター(CDC)は、新型コロナワクチンと他のワクチンはタイミングに関係なく接種できるという見解を示しており、米国では新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの接種間隔の規定はありません。

成人(13歳以上)6か月~1回接種(成人は過去のインフルエンザ感染による抗体を持っているため)
小児(生後6か月~12歳)2回接種(2~4週間隔で)(若年者は十分な抗体を持っていないため)

今年も特定の土曜日の午後に、「インフルエンザ予防接種 専門外来」を臨時開院いたします。予約不要です。土曜日の午前中は大変混雑いたしますので、土曜日にインフルエンザ予防接種を希望の方は、出来るだけ土曜日午後のインフルエンザ予防接種専用時間帯にご来院いただくようお願い申し上げます。なお、インフルエンザワクチンの在庫が不足している場合は、インフルエンザ予防接種専門外来は開院しません。申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

【2021年のインフルエンザ予防接種専用外来の開催日時】(下記の毎週土曜日:合計8日間)
10月 : 10月23日(土)、10月30日(土)
11月 : 11月6日(土)、11月13日(土)、11月20日(土)、11月27日(土)
12月 : 12月4日(土)、12月11日(土)
12月 : 14時30分~16時まで(受付開始は14時20分、受付終了が16時)。

2021年の接種料金は、昨年と同様1回3,500円(税込み)です。2回接種の方で、当院で2回目の接種を行う場合は、2回目の接種料金が3,000円に減額になります。65歳以上の市川市在住の方は、高齢者インフルエンザ予防接種の医療費助成が受けられます(1回1,500円に減額)ので、高齢者インフルエンザ予防接種専用の問診票を持参して来院してください。

インフルエンザ予防接種についてご不明な点がございましたら、お気軽に当院にご相談ください。

2021-09-06 14:00:58

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2021年9月号(第68号)【今年はインフルエンザワクチンを接種するべきか 】

【 今年はインフルエンザワクチンを接種するべきか 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第68号を発行いたしました。
本号では、「2021年のインフルエンザワクチン」のお話を掲載いたします。

(本ブログを記載している2020年8月16日時点で)新型コロナウイルス感染症の日本国内の新規感染者数が日々増加しています。新型コロナウイルス感染症は高齢者がより重症化する傾向がありますが、コロナワクチンの接種で重症化を予防することができます。東京医科歯科大学で入院している中等症以上の新型コロナウイルス感染症患者の大部分はコロナワクチン未接種者とのことです。若年者は重症化する可能性は高くはありませんが、インフルエンザのような高熱が数日~14日間程度続きますので相当つらい病気であることは間違いありません。真夏にも強い感染力をもつ新型コロナウイルス感染症は、現時点では今後地球上からなくなる見込みはありません。いち早くコロナワクチンが高齢者から若年者まで全てにいきわたることを願ってやみません。なお、新型コロナウイルスは大人から大人、大人から子供へは容易に感染を広げますが、乳幼児を含む小児から小児への感染は少ないといわれています。当クリニックの分析では、小学校高学年以上であれば他人に容易に感染を広げているようです。また、乳幼児を含む小児同士でも接触が濃厚であれば新型コロナウイルスは感染していくと理論上は考えられます。コロナワクチンは12歳以上が接種できます。2学期が始まってからの学校(中学校・高校・大学など)クラスターを予防するため、若年者でも接種機会があれば積極的にコロナワクチンを受けることが重要と考えます。

ところで、昨年の冬は全くインフルエンザが流行しませんでした。これは1999年に現在の方法でインフルエンザ感染者数の統計を取り始めてから初めてのことだそうです。理由は地球上の多くの人が感染予防を徹底したからです。では、今年はインフルエンザ予防接種を行う意義はどのくらいあるのでしょうか。そのカギは、今年の夏の保育園、幼稚園でのRSウイルス感染症の大流行にあると思います。感染予防を徹底すれば、インフルエンザやRSウイルス感染症に罹患する可能性は少なくなります。しかし感染予防を徹底したおかげで、多くの乳幼児がRSウイルスに対する抗体を持たなくなりました。本来は多くの乳幼児が毎年少しずつRSウイルスに感染して抗体を獲得し集団免疫が成り立ち、RSウイルスの大流行を阻止しているのです。
同様のことが今年の冬にインフルエンザウイルスに対しても起こる可能性があります。感染予防を徹底したために昨年はインフルエンザの流行が起きませんでした。そのため日本人のインフルエンザ抗体の保有量も全体的に少なくなっています。最後のインフルエンザの流行が2020年2月なので、それ以降に出生した0~1歳児は全くインフルエンザに対する抗体を持っていないことになります。また保育園児や幼稚園児に感染予防を徹底させることは不可能に近く、ひとたび保育園や幼稚園にインフルエンザが流行してしまった場合は、両親・兄弟への家庭内感染を経由して瞬く間にインフルエンザの大流行を起こしてしまう可能性が考えられます。
一方感染予防の徹底により、今年の冬もインフルエンザは全く流行しない可能性ももちろんあります。以上より、今年の冬は小児を中心にインフルエンザは大流行を起こすか、全く流行しないかのどちらかであると考えます。

インフルエンザの症状と新型コロナウイルス感染症の症状は似ています。もし今年の冬にインフルエンザが大流行した場合、高熱が出たときにインフルエンザと新型コロナウイルス感染症の両方の心配をすることになってしまいます。以上からインフルエンザワクチンを接種してインフルエンザを予防することはまだまだ大切な位置付けであると考えます。インフルエンザ予防接種は10月から開始の予定です。ご質問がございましたら、お気軽に当院にご相談ください。

2021-08-20 08:00:00

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2021年8月号(第67号)【 「RSウイルス感染症」が流行っています 】

【 RSウイルス感染症が流行っています 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第67号を発行いたしました。
本号では「RSウイルス感染症」のお話を掲載いたします。

RSウイルス感染症が、保育園・幼稚園の乳幼児の間で大流行しています。
RSウイルスは、乳幼児の気管支炎(発熱、咳、ぜいぜい)を起こす代表的なウイルスです。

【疫学】

1歳以下の乳幼児に生じることが多く、乳児の半数以上が1歳までに、ほぼ全員が2歳までに一度は感染するといわれています。終生免疫は獲得されないため、その後も再感染は起こりますが、一般的には年長児以降では重症化はしないといわれています。

今までは、9月~翌年の1月頃(秋から冬にかけて)に流行していましたが、最近は流行時期が早まり夏に流行を起こすことが多くなっています。

【原因と感染経路】

病原体はRSウイルス(Respiratory syncytial virus)です。 患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」が主な感染経路ですが、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。

【症状】

感染後4~5日の潜伏期ののち、鼻汁、咳、発熱などの上気道症状が現れます。3割程度の患児はこのあと炎症が気管(下気道)まで波及して、気管支炎を発症し、咳の増強、ぜいぜいする(喘鳴:ぜんめい)、頻呼吸などが現れてきます。

1~3%の患児(特に1歳以下)が重症化し、入院治療を受けます。心肺に基礎疾患がある小児は重症化しやすいとされます。通常は数日~1週間で軽快します。

【RSウイルスと気管支ぜんそくとの関係】

冬季に乳児が鼻汁、咳に引き続いて「ぜいぜい」してきたような場合や、無呼吸を起こした場合は、その30~40%がRSウイルス感染症によると考えられています。このような状態を「ぜんそく性気管支炎」(ぜんそく症状を起こす気管支炎の意味)といいます。
一般的には2週間以内に改善しますが、アレルギー体質などぜんそく発症リスクの高い児の場合は、RSウイルス感染がぜんそく発症の引き金になったり、そのまま長期にわたって喘鳴を繰り返すことがあるので注意が必要です。

【診断】

RSウイルス迅速診断キットを用いて診断します。当院での診断時間は約8分となります。

【治療】

特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。ウイルス感染のため抗生剤は無効です。
ぜんそく症状を認める場合は、気管支ぜんそくの治療(気道の炎症をおさえ、気道を広げる治療)を行います。

新型コロナウイルス新規感染者が増加傾向に転じています。また、RSウイルス感染症以外にも夏かぜ(アデノウイルス感染症、ヘルパンギーナなど)も最近流行ってきています。風邪の予防のため、マスク、こまめな手洗いをこころがけましょう。夏かぜの症状でお困りの場合は、当院にお気軽にご相談ください。

2021-07-26 12:14:04

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2021年7月号(第66号)【 梅雨の時季の咳「咳ぜんそく」 】

【 梅雨の時季の咳「咳ぜんそく」 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第66号を発行いたしました。
本号では、梅雨の季節の咳「咳ぜんそく」のお話を掲載いたします。

今年も梅雨の季節がやってきました。毎年梅雨の季節に咳が長引く方、風邪薬を内服しても咳だけが長びいておさまらない方はいらっしゃいませんか。新型コロナウイルスの流行のため、外出先の咳はとても気を使いますね。

梅雨の時期や、秋の台風の時期など、季節の変わり目の咳でお困りの方は、「咳ぜんそく」かもしれません。
「気管支ぜんそく」
とは、様々な原因で気管(空気の通り道)に、慢性の長びく(好酸球浸潤を伴う)炎症が起こることです。
つまり、「気管支喘息」=「気管支炎が長く続き、なかなか治らない病態。」と大まかに言い換えることが出来ます。
主な症状は、息苦しさ、咳、痰、のどや胸の違和感・いがいが感、鼻水、鼻づまりなどになります。
「気管支ぜんそく」の中で、息苦しさを伴わず、咳を主な症状とするものを、「咳ぜんそく」といいます。
 

「気管支ぜんそく」「咳ぜんそく」を引き起こす原因は、以下のように大きく5つに分けられます。
気候の変化(気温、湿度、気圧の変化などが、気管を刺激するため。)
アレルギー・刺激物質の吸入(ほこり、花粉、カビ、喫煙、香水などが、気管を刺激するため。)
疲労、精神的ストレス(心を支配する自律神経が気管に通じているため。)
風邪(風邪のウイルスや菌が気管に炎症を起こし、気管の粘膜が刺激を受けやすくなるため。)
妊娠・出産(妊娠による体のホルモン環境の変化や、育児などによる生活環境の急激な変化が要因。)
6月の梅雨の時期は、以下のように咳ぜんそくを引き起こしやすい要因がそろっています。
気温・気圧・湿度の変化が大きい。
アレルギー物質である「ダニ」「カビ」が発生しやすい(湿度が高いため)。
イネ科の花粉「ネズミホソムギ」「カモガヤ」「オオアワガエリ」などが、江戸川の河川敷などから多く飛散する。
新年度で職場や住環境が変わることによるストレス(五月病)
夏かぜ「アデノウイルス」「エンテロウイルス」などの流行。
ぜんそくによる咳の場合は、特に以下の条件でひどくなることが多いといわれています。
夜布団に入るときや、寝ているとき、朝起きたとき。
お風呂あがり、電車に乗るときなど、急激に気温や湿度や気圧が変化するとき。
しゃべるとき、歌うとき、ラーメンを食べるとき、強いにおいをかいだときなど、気管が刺激をうけるとき。

咳ぜんそくの治療は、気管支ぜんそくの治療と同じで、吸入ステロイド薬と吸入気管支拡張薬が中心となります。ステロイド薬は副作用が心配というイメージがあるかもしれませんが、吸入や点鼻のステロイド薬は、内服のステロイド薬と異なり、お子様や妊婦さんが使用しても安全ですので安心してください。
長引く咳、止まらない咳でお困りの方は、ぜひ当院にご相談下さい。

2021-06-07 11:48:00

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2021年6月号(第65号)【 毎年必ず、特定健診・がん検診を受けましょう! 】

【 毎年必ず、特定健診・がん検診を受けましょう! 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第65号を発行いたしました。
本号では、「がん検診」のお話を掲載いたします。
 
新型コロナウイルスの流行のため、去年は健診を受けていない方が多かったと思います。
当院で行ったがん検診でも、今までに多くの早期がん患者が見つかっており、早期治療により回復しています。大切な方を悲しませないために、毎年1回は必ず健診を受けましょう。
 
健康診断には、大きく分けて2種類あります。「特定健診(特定健康診査)」「がん検診」です。
 
「特定健診」は、1年に1回、40歳以上の方を対象としています。
具体的な内容は、肥満度測定血圧測定尿検査心電図一般血液検査【血糖、中性脂肪、コレステロール、肝機能、腎機能、尿酸、貧血検査など】などになります。
血圧、LDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪、血糖、尿酸などが高い方は、生活習慣病の疑いがあります。生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病など)を放置すると、心臓病や脳卒中のリスクが高まりますので注意が必要です。
毎年特定検診を受けて生活習慣病を予防し、健康で長生きできる生活を心がけましょう。
 
国民健康保険に加入の方と、後期高齢者医療保険に加入の方は、毎年の誕生月に自宅に「特定健診の受診券」が郵送されます(市川市在住の場合)。当院で特定健診を行うことが出来ますので、ご希望の方は電話予約を宜しくお願い致します。
社会保険に加入の方とそのご家族の方は、各社会保険で指定された病院で行うことが出来ます。指定された病院がない場合は、当院で特定健診を行うことができます。特定健診を受診の方法は各社会保険にお問い合わせください。
 
「がん検診」は、主なものに「肺がん検診」、「大腸がん検診」、「前立腺がん検診」、「胃がん検診」「乳がん検診」「子宮がん検診」があります。
対象の方は、各がん検診によって異なりますので、詳しくは市川市のホームページをご覧ください。当院の待合室にも特定健診、がん検診の案内を掲示しています。
 
具体的には、以下の検査を行います。

「肺がん検診」(40歳以上) :胸部レントゲン写真(必要であれば喀痰検査)
「大腸がん検診」(40歳以上) :便潜血検査
「胃がん検診」(40歳以上) :ピロリ菌検査(血液検査)、バリウム検査、胃内視鏡検査
「前立腺がん検診」(50歳以上) :腫瘍マーカー検査(血液検査)
「乳がん検診」(30歳以上) :超音波検査・マンモグラフィ
「子宮がん検診」(20歳以上) :細胞診検査

当院では「肺がん検診」「大腸がん検診」「前立腺がん検診」と、「胃がんリスク検診(ピロリ菌の血液検査)」を行うことが出来ます。
(バリウム・胃内視鏡検査、乳がん・子宮がん検診は当院では行っておりません。)
 
血液検査ではほとんどの「がん」を発見することはできません。
毎年血液検査を受けていて異常がなくても、がん検診を受けていない方は毎年かならずがん検診を受けましょう。

 

2021-05-13 09:28:58

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2021年5月号(第64号)【 「イネ科の花粉症」の季節になりました 】

【 「イネ科の花粉症」の季節になりました 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。
きし内科クリニック通信 第64号では、イネ科の花粉症のお話を掲載いたします。
 
すっかり春~初夏の陽気になり、江戸川の河川敷を散歩するととても心地よい季節になりました。
今年は昨年と比べてスギ・ヒノキの飛散量が多かったので、(私も含め)スギ・ヒノキ花粉症の方はとても症状がつらかったのではないかと思います。スギ・ヒノキ花粉症は、一般的にはゴールデンウイークごろで終わりますのでもう少しの辛抱です。一方、ゴールデンウイークを過ぎても花粉症の症状が続いている場合は、イネ科の花粉症の可能性があります。イネ科の花粉の飛散は例年4月上旬ごろからから始まり、5月以降にピークを迎えるためです。

江戸川の河川敷に多くのイネ科の植物が植生しています。現在の市川市周辺の江戸川堤防では、イネ科の「ネズミホソムギ」を中心とする寒地型の外来牧草類が広く分布しています。

江戸川の河川敷のネズミホソムギの植生を写真で示します。

 イネ科の花粉症 イネ科の花粉症

「ネズミホソムギ」(鼠細麦:イネ科ネズミムギ属)は、ネズミムギとホソムギの中間型の帰化植物で、別名を「イタリアンライグラス」といいます。緑化や飼料用に栽培される一年草または越年草で、丈は40-70cmになります。
「ネズミホソムギ」の花粉の飛散時期は5月中旬~8月上旬(ピークは5月中旬~6月下旬)になります。
 
その他の花粉症を引き起こすイネ科の植物に、「カモガヤ」「オオアワガエリ」があります。カモガヤの別名を「オーチャードグラス」、オオアワガエリの別名を「チモシー」といいます。ともに飼料用(主に採草用)として最も広く利用され、沖縄を除く全国で栽培されています。花粉の飛散時期は5月~8月になります。空き地・道端・畑の周辺などに、ほぼ日本全域に生息しています。
 
イネ科の花粉はスギ花粉のように広範囲に飛散しません。スギ花粉は10km以上飛散する一方、イネ科の花粉は多くて200m程度しか飛散しません。江戸川の河川敷を散歩すると花粉症の症状が悪くなる人は、イネ科の「ネズミホソムギ」の花粉症の可能性が高いと考えます。
 
ゴールデンウイークを明けても花粉症の症状が続く方、血液採取によるアレルギー検査を希望の方、スギ花粉症舌下免疫療法をご希望の方は、当院にお気軽にご相談ください。

 

2021-04-13 08:02:00

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2021年4月号(第63号)【 スギ花粉症の舌下免疫療法 】

【 スギ花粉症の舌下免疫療法 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第63号を発行いたしました。
本号では、「スギ花粉症の舌下免疫療法」のお話を掲載いたします。

スギ花粉症の季節になりました。スギ花粉症の方の多くはヒノキ花粉症も合併し、「スギ・ヒノキ花粉症」とも称されています。スギはヒノキ科の植物のため、スギの花粉とヒノキの花粉が類似しているためです。
スギ・ヒノキ花粉の飛散時期は例年1月下旬~5月下旬ごろになるため、スギ・ヒノキ花粉症の症状は一般的にゴールデンウイーク明けごろまで続きます。

日本気象協会によると今年は1月半ばごろから平年を上回る暖かさの日が増え、2月4日(木)には関東で統計開始以来最も早い春一番が吹きました。関東では2月上旬には広くスギ花粉の飛散が開始し、東京・大手町では2月13日(土)にスギ花粉の飛散が始まっています。
この先全国的に気温が高くなることが予想されるため、スギ花粉の飛散開始やピークの時期が例年と比べて今年は早くなっています。関東では3月上旬から中旬にスギ花粉の飛散のピークとなる予想です。
スギ花粉のピークが終わる頃になるとヒノキ花粉が飛び始めます。関東では4月上旬から中旬にヒノキ花粉の飛散がピークとなる見込みだそうです。
2021年春の例年比での花粉飛散傾向予測は、関東では例年並み~やや少なめとのことです。前シーズン比(2020年春との比較)で見ると、関東では昨年よりも花粉飛散は多くなる予想になります。昨年はスギ・ヒノキ花粉の飛散が例年と比較してとても少なく、またコロナ禍でマスクの着用や、昨年春の緊急事態宣言による巣ごもりもあり、昨年は花粉症の症状が軽かった人が多かったと思います。しかしコロナ禍で換気の重要性が注目され、外からの花粉が建物内に入りやすい環境となった今年の春は特にスギ花粉症状の悪化に注意が必要になると考えます。
花粉の飛散量は前年夏の気象条件が大きく影響します。気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は花芽が多く形成され、翌春の飛散量が多くなるといわれています。昨年の夏は、7月は日本付近に梅雨前線が停滞し続けたため、関東では日照時間が記録的に短くなりました。一方で8月は、勢力の強い太平洋高気圧に覆われ、関東では気温がかなり高く、日照時間は多くなりました。
以上から今年と比べてスギ花粉症の症状がひどい人が多いと思います。私もひどい花粉症なので、外出時は常に目薬を携帯し、枕元には常に目薬を置いています。

花粉症治療の基本は、以下の通りになります。
 抗原回避(衣服や寝具の部屋干し、寝具への花粉の付着の防止、布団掃除、マスク着用など)
 薬物治療(内服薬、点鼻薬、点眼薬など)
これらの治療を十分に行っても花粉症の症状がひどい場合は、スギ花粉症舌下免疫療法の適応になります。スギ花粉症舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法、減感作療法)とは、スギ花粉を含むエキスを舌の下に投与し、少しずつ体内に吸収させることで、スギ花粉に対するアレルギー反応を弱めていく治療法です。
具体的には、薬を舌の下に1分間保持してから飲み込みます。これを1日1回、約4年間行うことで、約90%の患者さんのスギ花粉症の症状が軽減するといわれています。
スギ花粉症舌下免疫療法は、5歳以上の年齢の方に幅広く行うことが出来ます(妊婦などを除く)。新規に内服を開始する時期は、スギ・ヒノキ花粉が飛散していない時期(ゴールデンウイーク明け~12月末まで)になります。当院ではすでに250例以上の舌下免疫療法(スギ花粉症とダニアレルギーの舌下免疫療法を合わせて)を行っておりますが、舌下免疫療法の効果はとても良好である印象です。なお、舌下免疫療法は保険適応になります。

スギ花粉症でお困りの方はお気軽に当院にご相談ください。

2021-03-08 13:21:55

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2021年3月号(第62号)【 スギ花粉が飛び始めました 】

【 スギ花粉が飛び始めました 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第62号を発行いたしました。
本号では、「スギ花粉症のお話」を掲載いたします。

暖かな春になり、ようやく新型コロナウイルス感染者数も減少に転じているようです。しかしながらスギ花粉症の方にとってはつらい季節でもあります。
過去のクリニック通信で幾度か申し上げましたが、私もひどいスギ・ヒノキ花粉症であるため、毎年1月半ばから5月半ばまで花粉症の薬を内服しています。花粉症の薬を内服しないと、夜中に咳が止まらず、目が真っ赤に腫れ、一日中鼻をかんでいなくてはいけなくなってしまいます。

スギ花粉症の一番の対策は、スギ花粉の吸入・接触を避けることです。スギ花粉は粒状物なので風が強い日は空気中に舞いますが、その後地面に落下します。また洋服にも付着します。空気中に舞っているスギ花粉をマスクで予防することはもちろんですが、地面や洋服に付着している花粉を吸いこまないことも重要になります。地面に落下している花粉を吸いこむことが最も多い時間は、夜にベッドや布団に顔をうずめて寝ているときになります。スギ花粉を避けるのに有効な対策として、布団やベッドにスギ花粉を付着させないこと、洋服に付着したスギ花粉を自宅に持ち帰らないことの2点が特に重要になります。
具体的には、寝室の換気をしない」 「シーツや布団は部屋干しする」 「布団に花粉が付着した場合は掃除機で吸い取る」 「寝室の枕元に空気清浄機を設置する」 「衣服は部屋干しにする」 「特に寝具に花粉を付着させないように注意するになります。
特に今年は新型コロナウイルスの流行があるため、マスクを着用することは慣れましたが、部屋の換気も行わなければいけなくなったため、スギ花粉症には特に注意が必要です。

スギ花粉によるアレルギー性炎症の総称をスギ花粉症といいます。具体的にはスギ花粉による「アレルギー性鼻炎」「アレルギー性結膜炎」「アレルギー性気管支炎」「アレルギー性皮膚炎」の全てを総称して、スギ花粉症というのです。スギはヒノキ科の植物のため、スギ花粉症患者のほとんどはヒノキ花粉症も合併し「スギ・ヒノキ花粉症」とも称されます。スギ・ヒノキ花粉の飛散時期は、1月下旬~5月上旬ごろになります。

スギ花粉症(スギ花粉によるアレルギー性炎症)の具体的な症状を、以下に示します。
【アレルギー性鼻炎】  鼻水、鼻づまり、くしゃみ、鼻のかゆみ・むずむず感、頭重感、前頭部痛
【アレルギー性結膜炎】 目のかゆみ、充血、目のまわりの腫れ
【アレルギー性皮膚炎】 皮膚のかゆみ、赤み、皮膚のかさつき(特に鼻~頬の辺りに多い)
【アレルギー性気管支炎】咳、痰、喉のいがいが感
スギ花粉症の症状で、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみは有名ですが、いったん出始めると止まらなくなる咳(特に夜中に多い)や、皮膚のかゆみも花粉症の症状の可能性があるので注意が必要です。
風邪の症状とも似ていますが、目のかゆみを伴う場合や2週間以上症状が続く場合は、風邪ではなく花粉症を強く疑います。

花粉症の治療は、内服薬、点鼻薬、点眼薬などで行います。従来の花粉症治療薬は眠気を催すものが多かったのですが、眠くなりにくくある程度の効果が期待できる薬も開発されています。

スギ花粉の飛散が終わる5月中旬より「スギ花粉症舌下免疫療法」を合わせて行うことも可能です。
私自身のスギ花粉症治療の経験も踏まえながら、患者様のニーズに合った花粉症治療の提案をいたしますので、花粉症でお困りの方は是非当院にお気軽にご相談ください。

2021-02-03 09:27:19

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