きし内科クリニック 内科・呼吸器内科・アレルギー科・小児科

きし内科クリニック
市川市、本八幡|呼吸器内科、アレルギー科、内科、小児科

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2022年10月号(第81号)【 「ダニアレルギー」の季節です。「ダニアレルギーの舌下免疫療法」 】

【 「ダニアレルギー」の季節です。「ダニアレルギーの舌下免疫療法」 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第81号を発行いたしました。
本号では、「ダニアレルギー」と「ダニアレルギーの舌下免疫療法」のお話を掲載いたします。
 
新型コロナウイルス第7波は大分落ち着いてきました。第1波と比較して新型コロナウイルスの弱毒化は進んでいるようで、お子様が感染しても通常の熱かぜと症状の見分けはつかない程度の印象です。どうやらもう過剰に恐れるウイルスではなくなっているようですが、第8波に備えて引き続き手洗いなどの感染予防に努めましょう。
 
「ダニアレルギー」は、本邦では「スギ花粉症」の次に患者数が多いアレルギー疾患になります。
ダニアレルギーによって引き起こされる主な疾患に、「気管支ぜんそく」「アレルギー性鼻炎」「アトピー性皮膚炎」「じんましん」「アレルギー性結膜炎」などがあります。ダニの死骸や糞の吸入や、皮膚や目への付着でダニアレルギーが引き起こされます。特に「小児ぜんそく」「通年性アレルギー性鼻炎」の原因の多くは、ダニアレルギーが占めているといわれています。
 
「ダニアレルギー」の原因は、主に「ヤケヒョウヒダニ」と「コナヒョウヒダニ」の2種類のダニになります。ちなみに、「ハウスダストアレルギー」の原因は、「室内のほこり」です。室内のほこりには、ダニ、ペットのフケ、ゴキブリ・ガなどの昆虫、カビなどが含まれていますが、室内のほこりの中でも主なアレルギーの原因はダニであるといわれています。そのため、ハウスダストアレルギーの方も、ダニへの対策が非常に重要になります。ダニは夏にどんどん増殖し、秋にはダニの死骸や糞が最も多くなり、ハウスダストの主成分となります。吸い込むのは生きているダニではなくダニの死骸や糞のため、ダニアレルギーはダニが活発に活動する夏よりも、糞や死骸が舞う秋によりひどくなるといわれています。
 
夏~秋にかけて悪化するダニアレルギーの対策は、ダニが増え始める梅雨の時期から始めることが重要です。家の中の掃除も重要ですが、寝室の布団の掃除が特に重要であるといわれています。1日のうち約3分の1もの時間、布団に顔を付けて寝ているためです。
布団の丸洗い洗濯や、毎週2回程度の布団掃除機をかけることが重要です。また布団乾燥機もダニを死滅させるのに有効です。布団乾燥機を使用した後は掃除機でダニの死骸を吸い取りましょう。布団の天日干しは、生きているダニは布団の内部に潜り込んでしまうため、完全にはダニを死滅させることは出来ないといわれています。また、ダニアレルギーの他に花粉症がある方は、布団に花粉を付けて室内に持ち込んでしまうため、花粉症が悪化してしまうこともあるので注意が必要です。布団の天日干しをした後は、掃除機でダニの死骸や付着した花粉を吸い取るようにすると効果的です。また、防ダニ機能やアレルギー対策を施した布団を使用することも効果的です。
 
ダニアレルギー対策を十分に行っても症状がひどく、アレルギー性鼻炎を伴っている場合は、ダニアレルギー舌下免疫療法の適応になります。
ダニアレルギー舌下免疫療法とは、ダニ抗原エキスを舌の下に投与し、少しずつ体内に吸収させることで、ダニに対するアレルギー反応を弱めていく治療法です。
具体的には、薬を舌の下に1分間保持してから飲み込みます。これを1日1回、4年間行うことで、約90%の患者さんのダニによるアレルギー性鼻炎の症状が軽減するといわれています。
ダニアレルギー舌下免疫療法は、5歳以上のダニアレルギーの方に通年で開始することが出来ます。
 
ダニアレルギーの症状でお困りの方は、是非お気軽に当院にご相談ください。

2022-09-15 10:12:00

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2022年9月号(第80号)【 2022年のインフルエンザ予防接種専門外来 】

【 2022年のインフルエンザ予防接種専門外来 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第80号を発行いたしました。
本号では、「2022年のインフルエンザ予防接種専門外来」のお話を掲載いたします。
 
今年のインフルエンザ予防接種は10月1日より開始する予定です。インフルエンザの予防接種を希望の方は、通常の診察と同様に診療時間内に受診してください(インターネット予約をお願い致します)。
インフルエンザワクチンの接種は10月から12月の間に行いましょう。
 
感染予防の徹底のためか、ここ2年間は冬期にインフルエンザの流行が全く起こりませんでした。これは1999年に現在の方法でインフルエンザ感染者数の統計を取り始めてから初めてのことだそうです。そのため日本人のインフルエンザ抗体の保有量も全体的に少なくなっていると考えられます。最後のインフルエンザの流行が2020年2月なので、それ以降に出生した0~2歳児は全くインフルエンザに対する抗体を持っていないことになります。今年の冬も感染予防の徹底のためにインフルエンザほとんど流行しないか、反対に小児を中心にインフルエンザが大流行を起こすかのどちらかになると考えています。
 
今年のインフルエンザワクチンも、昨年に続いてA型インフルエンザウイルス2種類、B型インフルエンザウイルス2種類、合計4種類のインフルエンザウイルスに対する抗体が含まれています。
厚生労働省は新型コロナワクチンの安全性が確認されるまでは、新型コロナワクチンと他のワクチンの接種間隔は14日以上空けることとしていますが、今年度から、インフルエンザワクチンのみ新型コロナワクチンとの接種間隔の規定は廃止されました。
 
成人(13歳以上)         :1回接種(成人は過去のインフルエンザ感染による抗体を持っているため)
小児(生後6か月~12歳)2回接種(2~4週間隔で)(若年者は十分な抗体を持っていないため)
 
今年も特定の土曜日の午後に、「インフルエンザ予防接種 専門外来」を臨時開院いたします。
インフルエンザ予防接種以外の診察は原則として行いません。
今年度からは完全予約制になります。昨年までは患者様の利便性を考え予約不要にしていましたが、待合室が密になったこともあり当院かかりつけでない患者様からのクレームが生じたため変更となりました。
なお、インフルエンザワクチンの在庫が不足している場合は、インフルエンザ予防接種専門外来は開院しません。申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
 
【2022年のインフルエンザ予防接種専用外来の開催日時】
(14時から17時まで。合計3日間。各日先着200名。)
10月 :10/15(土)
11月 :11/5(土)、11/26(土)
 
当日13時より公式ホームページから先着200名、インターネットのみでの予約とします。ネット環境のない方は、土曜日午後のインフルエンザ予防接種専門外来ではなく、通常の診療時間内にインフルエンザの予防接種を受けてください。
予約番号によって下記の通り来院時間を振り分ける方法としました。よろしくお願いいたします。
予約番号1~40番の方は、14時~14時30分 に来院してください。
予約番号41~70番の方は、14時30分~15時 に来院してください。
予約番号71~100番の方は、15時~15時30分 に来院してください。
予約番号101~140番の方は、15時30分~16時 に来院してください。
予約番号141~170番の方は、16時~16時30分 に来院してください。
予約番号171~200番の方は、16時30分~17時 に来院してください。
 
2022年の接種料金は、昨年と同様1回3500円(税込み)です。2回接種の方で、当院で2回目の接種を行う場合は、2回目の接種料金が3000円に減額になります。65歳以上の市川市在住の方は、高齢者インフルエンザ予防接種の医療費助成が受けられます(1回1500円に減額)ので、高齢者インフルエンザ予防接種専用の問診票を持参して来院してください。
 
インフルエンザ予防接種についてご不明な点がございましたら、お気軽に当院にご相談ください。

2022-08-22 11:24:42

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2022年8月号(第79号)【 「新型コロナ感染」の再燃と、「夏かぜ」と「RSウイルス感染」の流行 】

【 「新型コロナ感染」の再燃と、「夏かぜ」と「RSウイルス感染」の流行 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第79号を発行いたしました。
本号では、「新型コロナ感染」の再燃、「夏風邪」「RSウイルス感染症」についてお話いたします。

2022年6月の下旬より、新型コロナウイルスの感染者数が再び増加に転じています。2021年11月に、新型コロナウイルスを形成するスパイク蛋白質に少なくとも30ヶ所の変異を有する「オミクロン株」が南アフリカで初めて確認されました。その後、日本でも「オミクロン株」の流行が続いてます。オミクロン株は、現時点で少なくとも6つの系統「BA.1株」「BA.1.1株」「BA.2株」「BA.3株」「BA.4株」「BA.5株」に分類されます。日本においては、オミクロン株の最初の流行は2022年1月からの「BA.1株」が主流でしたが、2月ごろから「BA.2株:ステルスオミクロン株」の感染例が増加しました。6月に入ってからは「オミクロン/BA.4株」「オミクロン/BA.5株」による感染者数が増加しているようです。これから新型コロナウイルス感染者数の増加傾向は続くと予想されますので注意が必要です。

今年の夏は新型コロナウイルス感染症に加え、「夏かぜ」、「RSウイルス感染症」も同時に流行っているので注意が必要となります。
夏かぜを起こすウイルスで代表的なものに、「アデノウイルス」「エンテロウイルス」があります。どちらのウイルスも、気道分泌物からの「飛沫感染」、便からの「接触感染」を起こします。感染してから症状が出るまでの期間(潜伏期間)は3~7日間です。乳幼児の感染が多いのですが大人も感染します。感染するとインフルエンザの様な高熱が出る場合から、軽いのどや鼻の風邪で済む場合、胃腸炎(下痢・嘔吐)を起こす場合、何も症状が出ない(不顕性感染)場合まで症状の程度は様々です。症状が治った後も、のどからは7~14日、便からは30日間はウイルスを排出し続けることがあります。トイレやおむつ替え後によく手を洗うことで感染を予防できます。症状をこじらせると肺炎や無菌性髄膜炎を起こすこともあり注意が必要です。アデノウイルスやエンテロウイルスに対する特効薬はなく、対症療法が中心となります。
アデノウイルス感染症の代表的な疾患に、「咽頭結膜熱(プール熱)」「流行性角結膜炎」があります。
エンテロウイルス感染症の代表的な疾患に、「手足口病」「ヘルパンギーナ」があります。

「RSウイルス」は、乳幼児の気管支炎(発熱、咳、ぜいぜい)を起こす代表的なウイルスです。
1歳以下の乳幼児に生じることが多く、乳児の半数以上が1歳までに、ほぼ全員が2歳までに一度は感染するといわれています。終生免疫は獲得されないため、その後も再感染は起こりますが、一般的には年長児以降では重症化はしないといわれています。今までは、9月~翌年の1月頃(秋から冬にかけて)に流行していましたが、最近は流行時期が早まり夏に流行を起こすことが多くなっています。
感染経路は、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるRSウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」が主ですが、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。感染後4~5日の潜伏期ののち、鼻汁、咳、発熱などの上気道症状が現れます。3割程度の患児はこのあと炎症が気管(下気道)まで波及して、気管支炎を発症し、咳の増強、ぜいぜいする(喘鳴:ぜんめい)、頻呼吸などが現れてきます。1~3%の患児(特に1歳以下)が重症化し、入院治療を受けます。心肺に基礎疾患がある小児は重症化しやすいとされます。通常は数日~1週間で軽快します。RSウイルスに対する治療も対症療法が中心となります。
新型コロナウイルス、夏かぜ、RSウイルス感染症などの予防のため、マスク、こまめな手洗いをこころがけましょう。特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、新型コロナワクチンの追加接種も受けましょう。

2022-07-08 09:44:47

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2022年7月号(第78号)【 「子宮頸がんワクチン」が定期接種に加わりました 】

【 「子宮頸がんワクチン」 が定期接種に加わりました 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第78号を発行いたしました。
本号では、「子宮頸がんワクチン」のお話を掲載いたします。

子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐための予防接種に用いるワクチンのことです。
子宮がんは大きくわけて、子宮の入り口である子宮頚部に生じる「子宮頚がん」と、子宮の奥に生じる「子宮体がん」の2種類に分類されます。子宮頸がんは主に、性交渉によるヒトパピローマウイルスの感染により生じます。子宮体がんの原因は女性ホルモンの分泌に関係しているといわれていますが、詳しい原因は現時点ではよくわかっていません。ヒトパピローマウイルスに感染しても約90%の人は子宮の細胞に異常をきたしませんが、ごく一部の人は前がん段階(子宮頚部異形成)を経て、数年から数十年かけて子宮頸がんになります。

日本では、年間約10,000人の女性が子宮頸がんに罹患し、約2,900人が子宮頸がんによって死亡しています。日本における子宮頸がんの罹患率および死亡率は年々増加傾向にあります。20~30歳代の世代における女性特有のがんについてみてみると、乳がんや卵巣がん、子宮体がんと比較して、子宮頸がんの罹患率は増加傾向にあり、子宮頸がんは別名マザーキラーともいわれています。また、死亡率においても、他のがん種ではほぼ横ばいの推移となっている一方、子宮頸がんの死亡率は増加傾向にあります。

子宮頸がんワクチンの目的は、ヒトパピローマウイルスに対する免疫を作ることです。ヒトパピローマウイルスには200種類以上もの型が存在し、そのうち少なくとも15種類(ハイリスク型)が子宮頚がんの発生に関わっています。子宮頸がん全体の50~70%はヒトパピローマウイルス16型と18型が原因といわれています。現在、日本で認可されているHPVワクチンには、2価ワクチン、4価ワクチン、9価ワクチンの3種類があります。2価ワクチンは16型と18型に対するワクチンで、ワクチン接種後に抗体価が20年以上持続します。4価ワクチンは16型と18型に加えて、性感染症の尖圭コンジローマの原因となる6型と11型の計4つの型に対するワクチンになりますが、抗体価は約5年しか持続しないといわれています。9価ワクチンは6・11・16・18型に加えて、ハイリスク型の31・33・45・52・58型の感染を予防することができますが、公費接種の対象となっていないので自費接種のみとなります。

子宮頸がんワクチンは、2013年4月に定期接種となりました。しかし子宮頸がんワクチン接種後に、ワクチン接種との因果関係が否定できない持続的な全身の痛み、歩行障害、けいれん、自律神経障害などの症状を認める患者様が散見されました。そのため、同年6月に定期接種の積極的推奨を控える通知が厚生労働省より通知されました。その後接種による副反応として疑われた歩行障害やけいれん、痛みや自律神経障害などの症状については、国内外で数多くの研究が行われ、HPVワクチンとの因果関係は示されませんでした。そのため2021年11月26日付け厚生労働省健康局長通知により、定期接種の勧奨が再開されています。

子宮頸がんワクチンの対象者は小学校6年生~高校1年生相当の女子で、予防接種法に基づき無料接種を受けることができます。対象年齢を過ぎた女性でも、任意(自費)で接種を受けることが可能です。予防効果の観点から26歳までは接種が推奨されています。接種は初回、1~2か月後、6か月後の3回の接種を行います。子宮頸がんワクチンの接種後に起こりうる症状として、接種した部位の痛みや腫れなどの局所反応がありますが、多くは数日以内に改善します。また、アナフィラキシーは約96万回に1回とまれですが、念のため接種後30分はクリニック内で様子をみます。接種の痛みや不安で一時的に気分が悪くなったり、血管迷走神経反射(失神など)を起こしたりすることもあります。以前に注射や採血で血管迷走神経反射を起こしたことがある人は、事前にお伝えください。

当院では、公費接種としては(抗体価が20年以上持続するため)2価ワクチン、自費接種の場合は(最も子宮頸がんの予防効果が高い)9価ワクチンを推奨しています。子宮頸がんワクチンについてわからないことがあれば、お気軽に当院にご相談ください。

2022-06-10 09:13:02

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2022年6月号(第77号)【 梅雨の時季の咳「咳ぜんそく」 】

【 梅雨の時季の咳 「咳ぜんそく」 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第77号を発行いたしました。
本号では、梅雨の時季の咳「咳ぜんそく」のお話を掲載いたします。

今年も梅雨の季節がやってきました。今年の日本気象協会の「梅雨入り予想」では、九州~関東甲信は、5月末から続々と梅雨入りし、関東甲信は6月4日頃の予想となっています。平年よりも早い梅雨入りとなりそうです。毎年梅雨の季節に咳が長引く方、風邪薬を内服しても咳だけが長びいておさまらない方はいらっしゃいませんか。新型コロナウイルスの流行は沈静化してきたとはいえ、外出先の咳はとても気を使いますね。

梅雨の時期、秋の台風の時期など、季節の変わり目の咳でお困りの方は、「咳ぜんそく」かもしれません。
「気管支ぜんそく」とは、様々な原因で気管(空気の通り道)に、慢性の長びく(好酸球浸潤を伴う)炎症が起こる病気です。
つまり、「気管支喘息」=「気管支炎が長く続き、なかなか治らない病態。」と大まかに言い換えることが出来ます。
主な症状は、息苦しさのどや胸の違和感・いがいが感鼻水鼻づまりなどになります。
「気管支ぜんそく」の中で、息苦しさを伴わず、咳を主な症状とするものを、「咳ぜんそく」といいます。
 
「気管支ぜんそく」「咳ぜんそく」を引き起こす原因は、以下のように大きく5つに分けられます。
① 気候の変化(気温、湿度、気圧の変化などが、気管を刺激するため。)
② アレルギー・刺激物質の吸入(ほこり、花粉、カビ、喫煙、香水などが、気管を刺激するため。)
③ 疲労、精神的ストレス(心を支配する自律神経が気管に通じているため。)
④ 風邪(風邪のウイルスや菌が気管に炎症を起こし、気管の粘膜が刺激を受けやすくなるため。)
⑤ 妊娠・出産(妊娠による体のホルモン環境の変化や、育児などによる生活環境の急激な変化が要因。) 

6月の梅雨の時期は、以下のように咳ぜんそくを引き起こしやすい要因がそろっています。
① 気温・気圧・湿度の変化が大きい。
② アレルギー物質である「ダニ」「カビ」が発生しやすい(湿度が高いため)。
③ イネ科の花粉「ネズミホソムギ」「カモガヤ」「オオアワガエリ」などが、江戸川の河川敷などから多く飛散する。
④ 新年度で職場や住環境が変わることによるストレス(五月病)
⑤ 夏かぜ「アデノウイルス」「エンテロウイルス」などの流行。
 
ぜんそくによる咳の場合は、特に以下の条件でひどくなることが多いといわれています。
① 夜布団に入るときや、寝ているとき、朝起きたとき。
② お風呂あがり、電車に乗るときなど、急激に気温や湿度や気圧が変化するとき。
③ しゃべるとき、歌うとき、ラーメンを食べるとき、強いにおいをかいだときなど、気管が刺激をうけるとき。


咳ぜんそくの治療は、気管支ぜんそくの治療と同じで、吸入ステロイド薬と吸入気管支拡張薬が中心となります。ステロイド薬は副作用が心配というイメージがあるかもしれませんが、吸入や点鼻のステロイド薬は、内服のステロイド薬と異なり、お子様や妊婦さんが使用しても安全ですので安心してください。
長引く咳、止まらない咳でお困りの方は、ぜひ当院にご相談下さい。

2022-05-23 08:30:00

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2022年5月号(第76号)【 「イネ科の花粉症」の季節になりました 】

【 「イネ科の花粉症」の季節になりました 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。
きし内科クリニック通信 第76号では、昨年度に続いて今年もイネ科の花粉症のお話を掲載いたします。

すっかり春~初夏の陽気になり、江戸川の河川敷を散歩するととても心地よい季節になりました。
今年は過去2年間と比較してスギ・ヒノキの飛散量が多かったので、(私も含め)スギ・ヒノキ花粉症の方はとても症状がつらかったのではないかと思います。スギ・ヒノキ花粉症は、一般的にはゴールデンウィークごろで終わりますのでもう少しの辛抱です。一方、ゴールデンウィークを過ぎても花粉症の症状が続いている場合は、イネ科の花粉症の可能性があります。イネ科の花粉の飛散は例年4月上旬ごろからから始まり、5月以降にピークを迎えるためです。

江戸川の河川敷に多くのイネ科の植物が植生しています。現在の市川市周辺の江戸川堤防では、イネ科の「ネズミホソムギ」を中心とする寒地型の外来牧草類が広く分布しています。

「ネズミホソムギ」(鼠細麦:イネ科ネズミムギ属)は、ネズミムギとホソムギの中間型の帰化植物で、別名を「イタリアンライグラス」といいます。緑化や飼料用に栽培される一年草または越年草で、丈は40-70cmになります。
「ネズミホソムギ」の花粉の飛散時期は5月中旬~8月上旬(ピークは5月中旬~6月下旬)になります。

その他の花粉症を引き起こすイネ科の植物に、「カモガヤ」「オオアワガエリ」があります。カモガヤの別名を「オーチャードグラス」、オオアワガエリの別名を「チモシー」といいます。ともに飼料用(主に採草用)として最も広く利用され、沖縄を除く全国で栽培されています。花粉の飛散時期は5月~8月になります。空き地・道端・畑の周辺などに、ほぼ日本全域に生息しています。

イネ科の花粉はスギ花粉のように広範囲に飛散しません。スギ花粉は10km以上飛散する一方、イネ科の花粉は多くて200m程度しか飛散しません。江戸川の河川敷を散歩すると花粉症の症状が悪くなる人は、イネ科の「ネズミホソムギ」の花粉症の可能性が高いと考えます。

ところで、イネ科の花粉症に罹患すると、口腔アレルギー症候群(花粉-食物アレルギー症候群)を引き起こすことが知られています。口腔アレルギー症候群とは、果物や野菜を食べた際、約15分以内に唇や口の中にイガイガ感・かゆみ・腫れなどのアレルギー症状があらわれる病気です。特定の花粉に含まれる抗原物質と特定の果物・野菜に含まれる抗原物質で似ているものがあります。そのため特定の花粉に対してアレルギーを起こすと、特定の果物・野菜に対してもアレルギーを引き起こしてしまうことがあり、イネ科の花粉症に罹患すると特定の食物の口腔アレルギーを生じる原因になります。イネ科の花粉に含まれる抗原物質と似ている抗原をもつ食物は、ウリ科(メロン、スイカ)、ナス科(トマト、じゃがいも)、マタタビ科(キウイ)、ミカン科(オレンジ)、マメ科(ピーナッツ)が知られています。これらの果物や野菜を食べた後に口の中がイガイガする人は、イネ科の花粉症の可能性があります。

ゴールデンウィークを明けても花粉症の症状が続く方、血液採取によるアレルギー検査を希望の方、ダニやスギ花粉症の舌下免疫療法をご希望の方は、当院にお気軽にご相談ください。

2022-04-14 14:55:00

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2022年4月号(第75号)【 新型コロナウイルス「オミクロン株」について分かったこと 】

【 新型コロナウイルス「オミクロン株」について分かったこと 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第75号を発行いたしました。
本号では、新型コロナウイルス「オミクロン株」について現時点で分かったことをお話いたします。

今年に入り新型コロナウイルスの新しい変異株「オミクロン株」が流行しました。第6波と命名されました。本ブログを記載しているのは2022年4月6日時点の内容です。
日本国内の新型コロナウイルス1日当たりの新規感染者数は、2022年4月5日は45684人で、2022年2月22日の69501人をピークとして減少傾向となっています。イギリスの報告では、新型コロナウイルス新規感染者におけるオミクロン株の割合は2022年1月の時点で約96%となっており、現在日本で流行している新型コロナウイルスもほとんどはオミクロン株と考えられます。
国立感染症研究所において、2021年11月29日から2022年1月13日までに遺伝子解析によりオミクロン株による新型コロナウイルス感染症と確定診断された126症例の患者の疫学的調査の報告がなされています。年齢中央値は31歳、重症度は、無症状が27例(21.4%)、軽症が92例(73.0%)、中等症Iが4例(4.8%)、中等症IIが1例(0.8%)でした。重症度分類は大まかに言って、軽症は肺炎がない患者、中等症は肺炎があり、中等症Iは酸素吸入が不要な患者、中等症IIは酸素吸入が必要な患者、重症は集中治療室での人工呼吸治療が必要な患者となります。また、発症後10日目を過ぎると感染力がほぼ消失することもわかりました。
日本で現在流行しているオミクロン株はBA1株とBA2株の2種類あり、先行して流行していたのがBA1株です。しかし国立感染症研究所の報告によると、2022年3月30日の時点では約60%が新たなBA2株に置き換わると予想しています。ただ、現時点ではBA1株とBA2株の臨床症状、重症化率について大きな違いはないと考えられています。
当院で新型コロナウイルス感染症と確定診断した患者様は、2022年1月12日から2022年4月5日までの約3か月間で合計713人に上りました。そのほとんどがオミクロン株と考えられます。当院での新型コロナウイルスオミクロン株診療について、分かった特徴は以下の通りです。潜伏期間が約2日間。他のウイルス感染症と比較して、臨床症状では38度以上の発熱、咽頭痛、頭痛が多いようにみうけられます。オミクロン株は従来のデルタ株と異なり子供も非常に感染しやすく、保育所内、学校内、家庭内感染が多くみられるところはインフルエンザなど他の風邪と同様です。また、嘔吐や下痢などの胃腸炎症状が多いことも特徴です。特にお子様は、症状が発熱と嘔吐のみであることも多く認められます。若年者や基礎疾患のない人の重症化はまれですが、基礎疾患のある高齢者は肺炎を起こしやすい印象があります。

つまり、新型コロナウイルスオミクロン株の特徴的症状は、発熱、咽頭痛、頭痛、嘔吐下痢で、子供も感染しやすいが若年者は重症化する可能性が低いことがわかります。オミクロン株の感染は、若年者は必要以上に恐れることはなさそうですが、高齢者や基礎疾患を有する人に感染すると重症化の恐れがでてきますので注意が必要です。
新型コロナワクチンは、12歳以上対象のワクチン(ファイザー、モデルナ)と5歳以上11歳以下対象のワクチン(ファイザー)2種類があり、混同しないように注意が必要です。現時点では、1、2回目を3週間隔で接種し、12歳以上の方は6か月以上の間隔をあけて3回目のワクチンを接種するスケジュールになっています。なお、新型コロナワクチンは当院でも行っていますが、当院の予約枠は限られていますので、申し訳ありませんが市川市の大規模集団接種会場での接種をお願いいたします。
 

2022-04-06 12:18:06

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2022年3月号(第74号)【 「スギ花粉」が飛び始めました 】

【 スギ花粉が飛び始めました 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第74号を発行いたしました。
本号では、「スギ花粉症のお話」を掲載いたします。

穏やかな春の気配を感じる陽気になってきました。それに伴い新型コロナウイルス感染症(オミクロン株)患者数もピークを迎え、少しずつ減少に転じているように感じています。
しかしスギ花粉症のシーズンはこれからが本番です。日本気象協会の発表によると、今年の千葉県の花粉飛散量は平年並みとのこと。一昨年、昨年と2年続けて花粉飛散量が少なかったため、昨年よりも花粉飛散量は大幅に増加するようです。
過去のクリニック通信で幾度か申し上げましたが、私もひどいスギ・ヒノキ花粉症であるため、毎年1月半ばから5月半ばまで花粉症の薬を内服しています。花粉症の薬を内服しないと、夜中に咳が止まらず、目が真っ赤に腫れ、一日中鼻をかんでいなくてはいけなくなってしまいます。また、新型コロナウイルスの流行後からは以前よりも換気をまめに行うようになったため、クリニックの中にも花粉が入ってくるようになり、診療中も目薬を手放せなくなってしまいました。
 
スギ花粉症の一番の対策は、スギ花粉の吸入・接触を避けることです。スギ花粉は粒状物なので風が強い日は空気中に舞いますが、その後地面に落下します。また洋服にも付着します。空気中に舞っているスギ花粉をマスクで予防することはもちろんですが、地面や洋服に付着している花粉を吸いこまないことも重要になります。地面に落下している花粉を吸いこむことが最も多い時間は、夜にベッドや布団に顔をうずめて寝ているときになります。スギ花粉を避けるのに有効な対策として、布団やベッドにスギ花粉を付着させないこと、洋服に付着したスギ花粉を自宅に持ち帰らないことの2点が特に重要になります。
具体的には、寝室の換気をしない」 「シーツや布団は部屋干しする」 「布団に花粉が付着した場合は掃除機で吸い取る」 「寝室の枕元に空気清浄機を設置する」 「衣服は部屋干しにする」 「特に寝具に花粉を付着させないように注意するになります。
新型コロナウイルスの流行のため、マスクを着用することは慣れましたが、部屋の換気も行わなければいけなくなったためにスギ花粉の室内の侵入には特に注意が必要です。
 
スギ花粉によるアレルギー性炎症の総称をスギ花粉症といいます。具体的にはスギ花粉による「アレルギー性鼻炎」「アレルギー性結膜炎」「アレルギー性気管支炎」「アレルギー性皮膚炎」の全てを総称して、スギ花粉症というのです。スギはヒノキ科の植物のため、スギ花粉症患者のほとんどはヒノキ花粉症も合併し「スギ・ヒノキ花粉症」とも称されます。スギ・ヒノキ花粉の飛散時期は、1月下旬~5月上旬ごろになります。
 
スギ花粉症(スギ花粉によるアレルギー性炎症)の具体的な症状を、以下に示します。
【アレルギー性鼻炎】  鼻水、鼻づまり、くしゃみ、鼻のかゆみ・むずむず感、頭重感、前頭部痛
【アレルギー性結膜炎】 目のかゆみ、充血、目のまわりの腫れ
【アレルギー性皮膚炎】 皮膚のかゆみ、赤み、皮膚のかさつき(特に鼻~頬の辺りに多い)
【アレルギー性気管支炎】咳、痰、喉のいがいが感(スギ花粉によって誘発される「咳ぜんそく」とほぼ同じ症状です)
スギ花粉症の症状で、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみは有名ですが、いったん出始めると止まらなくなる咳(特に夜中に多い)や、皮膚のかゆみも花粉症の症状の可能性があるので注意が必要です。
風邪の症状とも似ていますが、目のかゆみを伴う場合や2週間以上症状が続く場合は、風邪ではなく花粉症を強く疑います。
 
花粉症の治療は、内服薬、点鼻薬、点眼薬などで行います。従来の花粉症治療薬は眠気を催すものが多かったのですが、眠くなりにくくある程度の効果が期待できる薬も開発されています。
スギ花粉の飛散が終わる5月中旬より「スギ花粉症舌下免疫療法」を合わせて行うことも可能です。
私自身のスギ花粉症治療の経験も踏まえながら、患者様の個々のニーズに合った最適な花粉症治療の提案を出来るように努めます。花粉症でお困りの方は是非当院にお気軽にご相談ください。
 

2022-02-14 11:55:57

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2022年2月号(第73号)【 新型コロナウイルス「オミクロン株」が流行しています 】

【 新型コロナウイルス「オミクロン株」が流行しています 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第73号を発行いたしました。
本号では先月に続き、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」のお話を掲載いたします。

新型コロナウイルス「オミクロン株」が流行しています。第6波と命名されました。
本ブログを記載している2022年1月23日時点で、日本国内の新型コロナウイルス新規感染者数は1日あたり50000人を突破しました。日本の新型コロナウイルス新規感染者におけるオミクロン株の割合は、2021年12月中旬では10%未満だったのが、2022年1月2日の時点で46%、13日の時点84%と急速に置き換わりが進んでいます。
ロイター通信社の報告によると、1月20日の新型コロナウイルス感染症の1日当たりの新規感染者数は約337万人で、1か月前の新規感染者数の4倍以上となっております。1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者数は、多い国順にアメリカ(721017人)、フランス(356652人)、インド(293253人)、イタリア(175963人)、ブラジル(117797人)の順になっています。ドイツ、フランス、インド、韓国など多くの国は新規感染者数が増加しています。一方、先行して新型コロナウイルス感染症「オミクロン株」が猛威を振るっていた国々に目を向けますと、南アフリカやイギリスではすでに感染のピークを過ぎています。イギリスの新規感染者数は1月22日が76807人であり、1月2日をピークとして約50%に減少しています。南アフリカの新規感染者数は1月21日が3519人であり、2021年12月17日をピークとして約15%にまで減少しています。アメリカも新規感染者数はすでに横ばいとなっています。日本でいち早く「オミクロン株」が流行した沖縄でも、新規感染者数は横ばい~やや減少に転じています。
1月21日より2月13日まで千葉県でまんえん防止重点措置が適用されました。諸外国では新型コロナウイルス感染症の流行開始から1か月程度で感染のピークを認めていますので、日本でも2月中には新型コロナウイルス感染者数は減少に転じると考えられます。

日本での過去の新型コロナウイルスの流行は6回あり、第1波~第6波と命名されています。今年の8月~9月にピークを迎えた第5波のきっかけとなったのが、新たな変異ウイルス「デルタ株」の流行でした。第6波は「オミクロン株」の流行です。
現在わかっているデルタ株とオミクロン株の違いを示します。
デルタ株:潜伏期間約5日間。主な症状は、発熱、咳、呼吸困難。発熱は約7日から14日続く。一部は発症してから5~7日後に重症化し新型コロナウイルス肺炎を発症。命を落とす可能性もある。子供は感染や重症化はまれ。
オミクロン株:潜伏期間約2日間。主な症状は、発熱、咽頭痛。子供も感染しやすい。若年者や基礎疾患のない人の重症化はまれであり、インフルエンザ様の症状を呈する人から、軽い感冒症状や無症状の人まで症状はさまざま。

つまり、デルタ株は咳や呼吸困難から肺炎を発症し重症化する可能性があるが、オミクロン株は喉の痛みが主で重症化する可能性が低いことがわかります。子供の感染はオミクロン株の可能性が高そうです。
オミクロン株の感染は、若年者は必要以上に恐れることはなさそうですが、高齢者や基礎疾患を有する人に感染すると重症化の恐れがでてきます。また、咳や呼吸困難を認める場合は重症化の恐れが高いデルタ株の感染の可能性もありますので注意が必要です。
2月より市川市でも新型コロナワクチンの3回目の接種が開始します。新型コロナワクチンを3回接種すると、オミクロン株に対してもデルタ株と同等のワクチンの効果が認められるとWHOが見解を示しています。3回目の新型コロナワクチンは、2回目の新型コロナワクチン接種から6~7か月経過後に接種券が郵送され、その後各自で予約を取る形になります。当院の予約枠は限られていますので、申し訳ありませんが市川市の大規模集団接種会場での接種をお願いいたします。

2022-01-24 13:55:30

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2022年1月号(第72号)【 新型コロナウイルスの新たな変異株 「オミクロン株」 】

【 新型コロナウイルスの新たな変異株 「オミクロン株」 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第71号を発行いたしました。
本号では、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」のお話を掲載いたします。

本ブログを記載している2021年12月19日時点で、日本国内の新型コロナウイルス新規感染者数は1日あたり200人程度を推移しており、現時点では日本国内では新型コロナウイルスは流行していません。
しかし諸外国では、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっています。ロイター通信社の報告によると、12月17日の新型コロナウイルス感染症の1日当たりの新規感染者数は約75万人で、1か月前の新規感染者数の1.5倍以上となっております。1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者数は、多い国順にアメリカ(128609人)、イギリス(72569人)、フランス(51790人)、ドイツ(41346人)、ロシア(28551人)の順になっており、アメリカ、イギリス、フランスなど多くの国は新規感染者数が増加しています。アジアに目を向けると、韓国では1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者数の平均が6800人を超え、現時点で新規感染者数がピークに到達しています。
日本での過去の新型コロナウイルスの流行は5回あり、第1波~第5波と命名されています。今年の8月~9月にピークを迎えた第5波のきっかけとなったのが、新たな変異ウイルス「デルタ株」の流行でした。新しい変異ウイルスが誕生すると、日本に次の新型コロナウイルス感染症の流行「第6波」が来る可能性が高まります。
そんな折に「デルタ株」の次の新たな新型コロナウイルスの変異株の感染例が、南アフリカから報告されました。世界保健機関(WHO)は11月26日、南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株を「オミクロン株」と命名しました。WHOでは感染力が強まったり、ワクチンの効果が下がったりする性質を持つとみられる変異株を「懸念される変異株(VOC)」と分類し、警戒を強めています。アルファ(α)株、ベータ(β)株、ガンマ(γ)株、そして現在世界で流行の主流となっているデルタ(δ)株の4つの株が今までVOCに指定されていましたが、今回オミクロン(オミクロン)株がVOCに加わりました。
南アフリカやイギリスでは、流行している新型コロナウイルスの多くがデルタ株からオミクロン株に置き換わっており、ロンドンでは12月19日の新型コロナウイルス感染者の83%がオミクロン株による感染でした。日本やアメリカでもオミクロン株感染者の報告が散見されており、近いうちにオミクロン株による新型コロナウイルス感染症の「第6波」が到来する可能性は高くなったと考えます。

まもなく市川市でも新型コロナワクチンの3回目の接種が開始します。新型コロナワクチンを3回接種すると、オミクロン株に対してもデルタ株と同等のワクチンの効果が認められるとWHOが見解を示しました。日本でデルタ株の流行(第5波)が終息した原因の一つに、日本国内の新型コロナワクチン接種による集団免疫の形成があることは間違いありません。日本国内の新型コロナウイルス感染症の第6波の流行を抑え込むため、ぜひ3回目の新型コロナワクチンを接種しましょう。3回目の新型コロナワクチンは、2回目の新型コロナワクチン接種から約8か月経過後に接種券が郵送され、その後各自で予約を取る形になります。当院の予約枠は限られていますので、申し訳ありませんが市川市の大規模集団接種会場での接種をお願いいたします。

2021-12-20 14:30:59

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