きし内科クリニック 内科・呼吸器内科・アレルギー科・小児科

きし内科クリニック
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2020年12月号(第59号)【 咳をしにくいご時世です。冬の「風邪」にご注意を。】

【 咳をしにくいご時世です。冬の「風邪」にご注意を。 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第59号を発行いたしました。
本号では、冬の「風邪」のお話を掲載いたします。

肌寒い季節になりました。気温が下がると、湿度も下がり空気が乾燥します。乾燥した空気中では風邪の原因ウイルスの活動が活発になり、風邪をひきやすくます。
「風邪」の症状で代表的なものは、「発熱」「咳」「のどの痛み」「だるさ」「鼻水」が挙げられると思います。これら「風邪」の症状を認める代表的な病気は、以下のものが挙げられます。

ウイルス性の風邪(ウイルス性上気道炎) 
いわゆる普通の風邪です。ウイルスが上気道(喉・鼻)に感染して発症します。感冒薬と休養で一般的には数日で治癒します。
 
細菌性の風邪(細菌性扁桃炎)
細菌が上気道(喉・鼻)に感染して発症します。扁桃腺が腫れて喉の痛みが非常に強いことが特徴です。市販の感冒薬で治らない場合が多く、その場合は抗生物質による治療が必要になります。抗生物質は市販の感冒薬には含まれておらず、病院での処方が必要になります。
 
気管支炎
ウイルスや細菌が下気道(気管支)に感染して発症します。長引く咳や痰が主症状です。咳が出だすと止まらなくなり、夜や明け方に特に咳がひどくなるのが特徴です。こじらせると重症化して肺炎になることがあるため注意が必要です。
 
ぜんそく(気管支ぜんそく、咳ぜんそく)
熱はないのに気管支炎症状が長引いている場合はぜんそくかもしれません。風邪を引いた後にいつも咳が長引く人や、アレルギーの既往(アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎など)がある人は、特にぜんそくの可能性が高くなります。長引く咳でお困りの場合はお気軽に当院にご相談ください。
 
インフルエンザ
突然の高熱と強い倦怠感が主症状です。当院のインフルエンザウイルス抗原迅速検査(富士ドライケムIMMUNO AG1)は、高熱が出てから3時間程度でインフルエンザウイルスを検出することができます。
 
新型コロナウイルス感染症
発熱が続く場合に現時点で最も鑑別が必要な疾患と考えます。発熱がない場合の新型コロナウイルスPCR検査は検出精度が低い(擬陽性・偽陰性が非常に多い)ため当院では原則として行っておりません。新型コロナウイルス抗原迅速検査(クイックナビCOVID19Ag)は、発熱してから24時間以上経過すると検出感度が高くなるといわれています。当院では、発熱が24時間以上続き新型コロナウイルス感染症を強く疑う場合に、新型コロナウイルス迅速抗原検査を行います。
 
インフルエンザや新型コロナウイルスの感染予防にも有効な、手洗い、マスク、3密を避けることで風邪を予防しましょう。基礎疾患にぜんそくをお持ちの方は、風邪がぜんそく悪化のきっかけになるので特に注意しましょう。なお、現時点ではぜんそく患者が新型コロナウイルス感染症に罹患すると重症化しやすいという明確なデータはありません。

当院では感染予防のため、「風邪症状がある方」と「風邪症状がない方」で待合室を分けています。「風邪」でお困りの方は、当院にお気軽にご相談ください。

 

2020-11-10 09:23:00

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2020年11月号(第58号)【 秋の悪化に注意しましょう「気管支ぜんそく」「咳ぜんそく」 】

【 秋の悪化に注意しましょう 「気管支ぜんそく」 「咳ぜんそく」 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第58号を発行いたしました。
本号では、秋に悪化しやすい「気管支ぜんそく」「咳ぜんそく」のお話を掲載いたします。

秋は「気管支ぜんそく」「咳ぜんそく」が最も悪化しやすい季節です。「夏の間は調子よかったのに、いつのまにかぜんそく症状が再燃している」といった患者様の来院が多くみられます。

「気管支ぜんそく」「咳ぜんそく」を引き起こし、悪化させる要因として、
①気候の変化 ②アレルギー・刺激物質の吸入 ③風邪 ④疲労・ストレス ⑤喫煙 ⑤妊娠・出産
などが挙げられますが、秋にはそれらの条件がそろいやすくなるためです。

①気候の変化 
秋は急に気温が下がりやすくなります。また、夏から秋にかけての時期は、気温の寒暖差が大きくなります。ぜんそくの発作は、気温が一番下がる夜中から朝方にかけて出やすくなりますので、寝冷えに注意しましょう。
 
②アレルギー「ダニ・ハウスダスト(ほこり)」「ブタクサ」
ダニは夏に増殖します。秋にはダニの糞や死骸が最も多くなり、ハウスダスト(ほこり)の主成分となります。吸い込んでアレルギー症状を引き起こすのは生きているダニではなくダニの糞や死骸のため、ダニアレルギーはダニが活発に活動する夏よりも、糞や死骸が舞う秋によりひどくなるといわれています。小児ぜんそくの原因の多くはダニが占めることが分かっています。ダニの多く潜む寝具に掃除機をかけて対策をしましょう。また秋は「ブタクサ」花粉症の季節でもあります。ブタクサ花粉症の方は注意しましょう。
 
ダニアレルギー対策を十分に行ってもぜんそく症状がひどく、アレルギー性鼻炎を伴う場合は、ダニアレルギー舌下免疫療法の適応になります(健康保険適応の治療です)。
ダニアレルギー舌下免疫療法とは、ダニ抗原エキスを舌の下に投与し、少しずつ体内に吸収させることで、ダニに対するアレルギー反応を弱めていく治療法です。具体的には、薬を舌の下に1分間保持してから飲み込みます。これを1日1回、4年間行うことで、約90%の患者さんのダニによるアレルギー性鼻炎の症状が有意差をもって改善するといわれています。ダニアレルギー舌下免疫療法は、5歳以上のダニアレルギーの方に通年で行うことが出来ます。当院では現時点で100人以上の患者様にダニアレルギー舌下免疫療法を行っていますので、お気軽にお問い合わせください。
 
③風邪
気温が下がると、湿度も下がり空気が乾燥します。乾燥した空気中では風邪の原因ウイルスの活動が活発になり、風邪をひきやすくます。新型コロナウイルスの感染予防にも有効な、手洗い、マスク、3密を避けることで風邪を予防しましょう。インフルエンザはぜんそく悪化の要因になりますので、インフルエンザワクチンの接種も忘れないようにしましょう。なお、現時点ではぜんそく患者が新型コロナウイルス感染症に罹患すると重症化しやすいという明確なデータはありません。
 
「気管支ぜんそく」「咳ぜんそく」の悪化を予防するためには、発作予防薬を毎日きちんと吸入、あるいは内服することが大切です。当院では、患者様各々のライフスタイルを考慮し、最も適した喘息治療薬を提案いたしております。
 
「気管支ぜんそく」「咳ぜんそく」でお困りの方は、当院にお気軽にご相談ください。

 

2020-10-15 11:35:25

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2020年10月号(第57号)【 2020年のインフルエンザ予防接種専門外来 】

【 2020年のインフルエンザ予防接種専門外来 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第57号を発行いたしました。
本号では、「2020年のインフルエンザ予防接種専門外来」のお話を掲載いたします。
 
インフルエンザの予防のためには、インフルエンザワクチンを接種することが有効です。
今年のインフルエンザワクチンも、昨年に続いてA型インフルエンザウイルス2種類、B型インフルエンザウイルス2種類、合計4種類のインフルエンザウイルスに対する抗体が含まれています。
今年の冬はインフルエンザと新型コロナウイルス両方の流行が懸念されます。高熱を認めたときの心理的負担を考えると、インフルエンザに罹患する可能性だけでも小さくすることが重要と考えます。そのため、今年は以前よりも増してインフルエンザ予防接種の重要性が高まっていると考えられます。
 
今年のインフルエンザ予防接種は10月1日より開始する予定です。インフルエンザの予防接種を希望の方は、通常の診察と同様に診療時間内に受診してください(インターネット予約をお願い致します)。
 
成人(13歳以上) 1回接種(成人は過去のインフルエンザ感染による抗体を持っているため)
小児(生後6か月~12歳)2回接種(2~4週間隔で)(若年者は十分な抗体を持っていないため)
 
「インフルエンザワクチンの効果を最大にするにはワクチンをいつごろ接種すればよいのか」という質問を受けることがよくあります。インフルエンザ予防接種を受けてから抗体ができるまでに2週間程度かかります。また12歳以下のお子様が十分な抗体を獲得するためには、1回目の接種の後に2~4週の間隔をあけてさらに2回目の接種を行う必要があるため、大変時間がかかります。一方インフルエンザ予防接種により一旦抗体を獲得すると、少なくとも5か月間は効果が持続するといわれていることから、米国のCDC(Centers for Disease Control and Prevention 米国疾病予防管理センター)では10月中にはインフルエンザワクチン接種を行うことを推奨しています。また近年はインフルエンザワクチンが突然不足するという事態も続いております。以上より、10月にインフルエンザ予防接種が開始したらできるだけ速やかに接種を行い、できれば11月末までには接種を終了することを推奨します。
 
今年も特定の土曜日の午後に、「インフルエンザ予防接種 専門外来」を臨時開院いたします。予約不要です。土曜日の午前中は大変混雑いたしますので、土曜日にインフルエンザ予防接種を希望の方は、出来るだけ土曜日午後のインフルエンザ予防接種専用時間帯にご来院いただくようお願い申し上げます。なお、インフルエンザワクチンの在庫がない場合は、インフルエンザ予防接種専門外来は開院しません。申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
 
【2020年のインフルエンザ予防接種専用外来の開催日時】(下記の毎週土曜日:合計11日間)
10月 : 10/3(土)、10/10(土)、10/17(土)、10/24(土)、10/31(土)
11月 : 11/7(土)、11/14(土)、11月21(土)、11/28(土)
14時30分~16時まで(受付開始は14時20分、受付終了が16時)。
 
2020年の接種料金は、昨年と同様1回3500円(税込み)です。2回接種の方で、当院で2回目の接種を行う場合は、2回目の接種料金が3000円に減額になります。65歳以上の市川市在住の方は、高齢者インフルエンザ予防接種の医療費助成が受けられます(1回1500円に減額)ので、高齢者インフルエンザ予防接種専用の問診票を持参して来院してください。
 
インフルエンザ予防接種についてご不明な点がございましたら、お気軽に当院にご相談ください。

 

2020-09-09 11:01:57

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2020年9月号(第56号)【 インフルエンザワクチン 2020 】

【 インフルエンザワクチン 2020 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第56号を発行いたしました。
本号では、「インフルエンザワクチン 2020」のお話を掲載いたします。
 
(本ブログを記載している2020年8月2日時点で)新型コロナウイルス感染症の日本国内の新規感染者数が日々増加しています。新型コロナウイルス感染症は高齢者が重症化する傾向がありますが、若年者では通常の風邪と区別がつかないくらいの軽い症状のことも多いようです。「風邪をひいたら高齢者に接しない」ことが大切と考えます。真夏にも強い感染力をもつ新型コロナウイルス感染症は、現時点では今後地球上からなくなる見込みはありません。

今年の冬もインフルエンザが流行することが予想されます。インフルエンザの症状と新型コロナウイルス感染症の症状は似ていますので、高熱が出たときはインフルエンザと新型コロナウイルス感染症の両方の心配をすることになります。
当クリニックのような通常の開業医には、現時点では新型コロナウイルスの保険診療による抗原検査(PCR検査)は認められていません。またインフルエンザの迅速診断も、発熱後に一定の時間が経過しないと陽性になりません。今冬に高熱を認めたときの心理的負担を考えると、少なくともインフルエンザへ罹患を予防することは大切な位置付けであると考えます。
 
インフルエンザの予防のためには、インフルエンザワクチンを接種することが有効です。
今年のインフルエンザワクチンも、昨年に続いてA型インフルエンザウイルス2種類、B型インフルエンザウイルス2種類、合計4種類のインフルエンザウイルスに対する抗体が含まれています。
 
2020年度のインフルエンザワクチンに含まれる抗体4種類
A型:A/広東 茂南/SWL1536/2019(CNIC-1909)(H1N1)
A型:A/香港/2671/2019(NIB-121)(H3N2)
B型:B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B型:B/ビクトリア/705/2018(BVR-11)(ビクトリア系統)
 
インフルエンザワクチンは、ワクチン製造用のインフルエンザウイルスを発育鶏卵に接種して増殖させ、漿尿液から精製・濃縮したウイルスをエーテルで部分分解し、更にホルマリンで不活化したものです。
インフルエンザワクチンの製造過程でニワトリの卵を用いていますが、ワクチンの中にはごく微量の卵の成分しか残っていないといわれています。ですので、卵アレルギーがある場合でも、加熱・加工した卵を食べられるのであれば、インフルエンザワクチンの接種は基本的には問題ありません。
 
今年のインフルエンザ予防接種は2020年10月1日(木)より開始する予定です。
成人(13歳以上) :1回接種(成人は過去のインフルエンザ感染による抗体を持っていることが多いため)
小児(生後6か月~12歳)2回接種(2~4週間隔で)(若年者は十分な抗体を持っていないことが多いため)
 
2020年の接種料金は、昨年と同様1回3,500円(税込み)の予定です。2回接種の方で、当院で2回目の接種を行う場合は、2回目の接種料金が3,000円に減額になります。65歳以上の市川市在住の方は、高齢者インフルエンザ予防接種の医療費助成が受けられます(1回1,500円に減額)ので、高齢者インフルエンザ予防接種専用の問診票を持参して来院してください。
 
予防接種を受けてから抗体ができるまでに3~4週間かかります。高熱を認めたときの心理的負担を考えると今年は出来るだけ早期にインフルエンザ予防接種を受けた方がよいと考えます。10月に入ったら速やかに(遅くとも11月末までには)インフルエンザ予防接種を受けましょう

 

2020-08-06 10:25:57

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2020年8月号(第55号)【「新型コロナ」と「インフルエンザ」 ~今冬ダブルの流行に備えて~】

【 「新型コロナ」と「インフルエンザ」 ~今冬ダブルの流行に備えて~】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第55号を発行いたしました。
本号では、「新型コロナ」と「インフルエンザ」~今冬ダブルの流行に備えて~ を掲載いたします。
 
今号では、新型コロナウイルス感染症について2020年7月5日現在わかっていることをまとめ、インフルエンザ感染症との比較を交えて話を進めていきたいと思います。

5月25日に緊急事態宣言が解除されました。
しかし、7月4日(1日間)における東京都の新型コロナウイルス新規感染者数は131人(10代~30代が約8割)、千葉県の新規感染者数は16人、国内の新規感染者数は250人と5月3日以来2か月ぶりに200人を超え、緊急事態宣言解除後最多を更新しています。また、千葉県内の専門学校、東京都内の幼稚園で新型コロナウイルスの集団感染(クラスター)が発生してしまいました。
今年の秋冬から、再び外出自粛の要請や飲食店・娯楽施設等の営業自粛要請を行えば、日本の経済は低迷し失業者があふれる可能性が大きくなることが予想されます。今後もこの世からなくなることがないと考えられる新型コロナウイルスから結果的に国民の健康を守るためには、経済活動を維持しながら新型コロナウイルス感染症に備えることがより重要になっていくと考えられます。
 
「新型コロナウイルス感染症」と「インフルエンザ感染症」を比較し、それぞれの注意点をまとめました。
 
「新型コロナウイルス感染症」「インフルエンザ感染症」共通する注意点
飛沫感染を引き起こし、感染力が非常に高いこと。
症状(発熱、咳・息苦しさなどの呼吸器症状、筋肉痛、けん怠感など)が非常に重篤であること。
高齢者、基礎疾患(糖尿病など)がある人、重喫煙者が重症化しやすいこと。
 
「新型コロナウイルス感染症」のより注意が必要な点 (インフルエンザ感染症と比較して)
新型コロナウイルスは、環境中に非常に長い時間残存する(2日以上)ため、接触感染を起こしやすい。
重症化した場合にも強力な感染力を維持しているため、院内感染を起こしやすい。
潜伏期間が長く(2~14日程度、平均5~6日)、潜伏期間中に他人に感染させる恐れが高い。
今のところ有効な治療法やワクチンがない。
簡易検査を行うことができない(PCR検査は限られた医療機関でしか行えません)。
 
「インフルエンザ感染症」のより注意が必要な点 (新型コロナウイルス感染症と比較して)
学校・幼稚園・保育園で集団感染(クラスター)が発生しやすい。
気管支喘息患者は重症化しやすい(現時点では新型コロナで喘息患者が重症化するという報告はなし)。
 
今後の私たちの生活は、「with コロナ」「新しい生活様式」がキーワードになっていくと考えられます。
日常生活を送るにあたり、常に新型コロナウイルスに感染するリスクがあると意識することが大切です。
私が実践するおすすめは、①外出する際は出来るだけマスクを着用②手洗い・アルコール消毒をこまめに行う③3密(換気の悪い閉空間、多数が集まる集場所、間近で会話や発声をする接場面)をできるだけ避ける、になります。インフルエンザワクチンを接種することも今まで以上に重要になると考えます。
 
新型コロナウイルス、インフルエンザ感染症を防ぐため、「新しい生活様式」を常に意識し、3”密”を防ぎ、こまめな手洗いやアルコール消毒、マスク着用を心がける生活を行いましょう。

 

2020-07-06 11:06:00

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2020年7月号(第54号)【「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」 ~今冬の再流行に備えて~】

【 「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」~今冬の再流行に備えて~】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第54号を発行いたしました。
本号では、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」~今冬の再流行に備えて~ を掲載いたします。

2020年6月10日現在、日本での新型コロナウイルスの流行は落ち着いてきたと考えられます。
しかし世界に目を向けると、米ジョンズ・ホプキンズ大の集計では新型コロナウイルスの感染者は6月8日現在世界全体で700万人を超え、死者が40万人を超えたそうです。1日当たりの新規感染者は、6月7日には過去最高の13万6千409人を記録しています。WHOの6月6日の報告によると、前日から増加した感染者・死者の約4分の1はブラジルが占め、世界で最も被害が拡大している国となっています。南半球にあるブラジルで感染者が大幅に拡大しており、北半球の国々ではおおむね感染者数が減少してきている現状を考えると、新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスと同様に冬期に流行しやすいウイルスであると考えられます。また、現時点でも新型コロナウイルス感染者数が増加の一途をたどっていることを考えると、インフルエンザウイルスと同様に新型コロナウイルスはこの世の中からなくならず、毎年秋から冬にかけて日本で流行する感染症になる可能性が高いと考えざるを得ません。

東京大学先端科学技術開発センターが5月1日・2日に都内の医療機関で無作為に10代~90代500人を対象に実施した新型コロナウイルス感染症の抗体検査によると、抗体を保有していた陽性率は0.6%という結果でした。ソフトバンクグループが、5月12日から6月8日までにグループの社員や医療従事者ら4万人を対象に実施した新型コロナウイルス感染症の抗体検査では、抗体を保有していた陽性率は0.43%という結果でした。今までに新型コロナウイルスに感染した人が、新型コロナウイルスの抗体を持っていると考えられるため、国内における新型コロナウイルス既感染者の割合は非常に低いことがわかります。

以上より、今後の私たちの生活は、「with コロナ」「新しい生活様式」がキーワードになっていくと考えられます。
日常生活を送るにあたり、常に新型コロナウイルスに感染するリスクがあると意識することが大切です。
私が実践するおすすめは、①外出する際は常にマスクを着用、②手洗い・アルコール消毒をこまめに行う、③3密(換気の悪い”密”閉空間、多数が集まる”密”集場所、間近で会話や発声をする”密”接場面)をできるだけ避ける、になります。

問題は3密の条件が全てそろう学校(塾・学童保育)です。おそらく今年の秋~冬にかけて、新型コロナウイルス感染症のクラスター感染(集団感染)が学校で発生する可能性が高くなると思います。「子供はコロナウイルスに感染しても重症化しにくい」というデータがありますが、今後は学びの形式が変化する必然性があり注目が必要です。受験生の体調管理も今まで以上に重要になってくると思います。

当院の感染予防対策としては、定期処方薬の処方のみを希望の患者様は、受付で「薬のみ」とお伝えいただければ、院内での待ち時間はほとんどなく処方箋をお渡ししています。また、今年の秋より発熱している患者様の待合室・点滴室を完全に分離する方針です。接触感染予防のため、手指の頻回のアルコール消毒はもちろん、ドアノブや椅子など多くの人が触れる部位は頻回に次亜塩素酸で消毒を行っています。また、待合室・診察室の換気を頻回に行っています。当院の職員に対しては、飛沫感染予防のため、職員全員にマスクとウイルス保護メガネの着用を義務づけています。食事の時にはマスクを外すため、スタッフ全員がソーシャルディスタンスを意識して1人1人別々に昼食をとっています。

新型コロナウイルス感染症を防ぐため、「withコロナ」「新しい生活様式」 常に意識し、3”密”を防ぎ、こまめな手洗いやアルコール消毒、マスク着用を心がける生活を行いましょう。

 

2020-06-10 11:20:14

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2020年6月号(第53号)【「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」 について考える(その4)。】

【 「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」 について考える(その4)。】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第53号を発行いたしました。
本号では、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」について考える(その4)を掲載いたします。

今回も、きし内科クリニック通信2020年5月号(第52号)の続きで、新型コロナウイルス感染症について2020年5月4日現在わかっていることをまとめてみたいと思います。

本日、緊急事態宣言が5月末まで延長する見通しになりました。
引き続き、新型コロナウイルスに感染する条件がそろう3密(換気の悪い”密”閉空間、多数が集まる”密”集場所、間近で会話や発声をする”密”接場面)を避け続ける必要があります。
「学校は新型コロナウイルス感染症のクラスター感染(集団感染)発生場所にはなりにくい」「子供はコロナウイルスに感染しても重症化しにくい」というデータはありますが、「3密」の条件を満たす学校の再開時期をいつにするか、学校再開をどのように行うかかが今後の大きな課題になりそうです。

【新型コロナウイルス感染症とインフルエンザと異なる点(今までのまとめ)】
新型コロナウイルスが、環境中に非常に長い時間残存する(2日以上)ため、接触感染を起こしやすい。
重症化した場合にも強力な感染力を維持しているため、院内感染を起こしやすい。
潜伏期間が長い(214日程度、平均56日)
今のところ有効な治療法がない
簡易検査を行うことができない(PCR検査は保険適応になりましたが、限られた病院でしか行えません)

 
今回は、新型コロナウイルス感染症が収束に向かい、社会生活を再開する目安としての2つの指標「実効再生産数」「抗体保有率」に注目してみたいと思います。
 
「実効再生産数」 新型コロナウイルス感染者1人が、新型コロナウイルス感染症を平均何人にうつすかを示す値。
「抗体保有率」  新型コロナウイルスの抗体を保有している人の割合。
 
実効再生産数が1を切ると、コロナウイルス感染者数は減少に転じます。実効再生産数を減らすためには、今より少しでも新型コロナウイルスとの接触の機会を減らす必要があります。つまり飛沫感染、接触感染を避ける必要があります。コロナウイルスが感染する主な部位はのど、鼻、目の粘膜のため、飛沫感染を避けるためにはマスク着用と目の保護が大切です。当院では飛沫感染予防のため、職員全員にマスクとウイルス保護メガネの着用を義務づけています。食事の時にはマスクを外すため、スタッフ全員がソーシャルディスタンスを意識して1人1人別々に昼食をとっています。また接触感染予防のため、手指の頻回のアルコール消毒はもちろん、ドアノブや椅子など多くの人が触れる部位は頻回に次亜塩素酸消毒を行っています。
 
現時点では新型コロナウイルス抗体検査の精度はあまり高くないことを考慮に入れなくてはなりませんが、新型コロナウイルス抗体検査が陽性の場合、過去に新型コロナウイルスに感染した可能性が高いと考えられます。まだデータはありませんが、新型コロナウイルス抗体を持っている方は、再び新型コロナウイルスに感染する確率や重症化する確率は低くなる可能性が高いと考えられます。アメリカ東部ニューヨーク州で住民の7人に1人が新型コロナウイルスに感染している可能性があることが判明しましています(4月23日の同州のクオモ知事会見による)。「集団免疫」という考え方で、新型コロナウイルスに対する免疫力(抗体)をもつ人が全人口の6~7割に達すると実効再生産数1を切る可能性が高くなり、新型コロナウイルス感染症が収束に向かうことが考えられます。しかしコロナウイルス抗体を獲得するためには、コロナウイルスに感染するかあるいはワクチンを接種するしか方法しかありません。できる限り早期に新型コロナウイルスワクチンが開発・実用化され、集団免疫が獲得されることを切に願います。

新型コロナウイルス感染症を防ぐため、3”密”を防ぎ、こまめな手洗いやアルコール消毒、マスク着用などで感染予防を行いましょう。
 

2020-05-07 10:44:15

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2020年5月号(第52号)【「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」 について考える(その3)。】

【 「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」 について考える(その3)。】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第52号を発行いたしました。
本号では、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」について考える(その3)を掲載いたします。

今回は、きし内科クリニック通信2020年4月号(第51号)の続きで、新型コロナウイルス感染症について2020年4月5日現在わかっていることをまとめてみたいと思います。

本日、森田千葉県知事が県立学校の4月末までの休校をようやく発表しました。私は学校が再開したら爆発的にコロナウイルス感染が広がると懸念していたので、とりあえず胸をなでおろしています。
学校は新型コロナウイルスに感染する条件がそろう3密(換気の悪い”密”閉空間、多数が集まる”密”集場所、間近で会話や発声をする”密”接場面)の条件全てに当てはまるからです。本日まで千葉県では学校休校を延長しないとしてきた根拠の一つに「学校は新型コロナウイルス感染症のクラスター感染(集団感染)発生場所にはなりにくい」「子供はコロナウイルスに感染しても重症化しにくい」というデータがあります。しかしこのデータの解釈には慎重になる必要があります。もし私たちが新型コロナウイルスに感染した場合、①新型コロナウイルス感染症の症状を発症する人と、②新型コロナウイルスに感染症の症状を発症せずに治ってしまう人(無症状感染)の2通りのパターンがあることがわかってきました。もし学校内で新型コロナウイルス感染症が流行した場合、大多数の子供が無症状感染となり、学校がクラスター感染を起こしていることに早期に気付かない可能性も十分考えられます。子供は重症化しにくいので現状のコロナウイルスPCR検査の適応にならず、そのまま家庭内感染を起こしてしまうことを大変危惧しております。
 
ここで「新型コロナウイルス感染症」と、「インフルエンザ感染症」を比較して話を進めていきたいと思います。
新型コロナウイルス感染症がインフルエンザ感染症と異なる点で、今号で強調したいのは以下の2点になります。

新型コロナウイルスは、インフルエンザウイルスと比較して環境中に非常に長い時間残存する(2日以上)ため、接触感染を起こしやすいこと。
重症化した時の感染性の違い。新型コロナウイルスは、ウイルスそのものの肺炎になり重症化するので、強力な感染力を保ちながら重症化する。一方インフルエンザはインフルエンザウイルス感染の後に、他の細菌感染症を併発(2次感染)して重症化する。つまりインフルエンザが重症化した時はすでにインフルエンザウイルスの感染力は消失していることが多く、院内感染は起きにくい。


以上①②より導き出されることは、新型コロナウイルス感染症は、インフルエンザ感染症と比較して、医師や看護師などの医療従事者に院内感染を容易に起こししてしまうという点が挙げられます。医師や看護師が感染すると、その診療科は14日間の診療停止となります。いくら人工呼吸器の増産やベッド数の確保を行ってもそれを扱う医師や看護師がいなければ全く意味がありません。その先に見えるのは医療崩壊になります。もし新型コロナウイルス感染の患者が病院内にあふれた場合に必要な対応は、新型コロナウイルス肺炎重症者を診察する医師や看護師を確保するため、他の患者の受け入れを制限することから始まります。緊急性がないと考えられる診療科の診療停止(がん以外の手術など)からはじまり、がん患者や救急患者の受け入れも制限していくことになります。クリニックにも新型コロナウイルス感染症が蔓延し、医師や看護師、受付スタッフなどの感染により休診を余儀なくされるクリニックも増えていくでしょう。国民の皆様の命を守るためには、医療崩壊を何としても防がなければいけません。
 
ここから「新型コロナウイルス感染症のPCR検査の適応」についてお話したいと思います。
新型コロナウイルス感染症のPCR検査の適応は、37.5度以上の発熱を伴う感冒症状を4日間以上認め、かつ新型コロナウイルス性肺炎を強く疑うと医師が判断した場合となっています。保健所を通した上でしかるべき医療機関で行うこととなっています。
PCR検査を行うためには鼻腔ぬぐい液の採取(インフルエンザの検査と同様のもの)が必要ですが、その際に院内感染が発生する可能性が非常に高いことはすでに分かっております。また新型コロナウイルス感染症のPCR検査はインフルエンザ検査と同様で偽陰性が非常に多い検査です。院内感染(医療崩壊)を防ぐため、現時点のPCR検査方法・PCR感度ではPCR検査の適応が限られることをご理解お願いいたします。
 
以上をまとめると以下の通りになります。
【新型コロナウイルス感染症とインフルエンザと異なる点】
新型コロナウイルスが、環境中に非常に長い時間残存する(2日以上)ため、接触感染を起こしやすい。
重症化した場合にも強力な感染力を維持しているため、院内感染を起こしやすい。
潜伏期間が長い(2~14日程度、平均5~6日)
今のところ有効な治療法がない
簡易検査を行うことができない(PCR検査は保険適応になりましたが、限られた病院でしか行えません)

 
新型コロナウイルス感染症を防ぐため、3を防ぎ、こまめな手洗いやアルコール消毒、マスク着用で感染予防を行いましょう。
 

2020-04-08 10:48:23

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2020年4月号(第51号)【「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」 について考える(その2)。】

【 「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」 について考える(その2)。】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第51号を発行いたしました。
本号では、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」について考える(その2)を掲載いたします。

今回は、きし内科クリニック通信2020年3月号(第50号)の続きで、新型コロナウイルス感染症について2020年3月7日現在わかっていることをまとめてみたいと思います。

「新型コロナウイルス感染症」と、「インフルエンザ感染症」を比較して話を進めていきたいと思います。

新型コロナウイルス感染症において最近、密閉空間におけるクラスター感染(集団感染)が連日話題になっています。クルーズ船の集団感染から始まり、お祭り、展示会、屋形船、スポーツジム、ライブハウス、病院、卓球スクールなどでクラスター感染が確認されています。新型コロナウイルスのその感染力の強さに対し驚くばかりです。コロナウイルスは飛沫感染であり、空気感染を引き起こすというデータは現時点では存在しません。密閉空間においては他人の飛沫(唾液)が鼻腔、口腔、結膜(目)に触れる機会がそんなに多いのでしょうか。
コロナウイルスとインフルエンザウイルスの大きな違いとして、環境中のコロナウイルスの残存時間が、インフルエンザウイルスに比べて非常に長いことが挙げられます。新型コロナウイルスの環境中の残存時間は現時点では不明ですが、他のコロナウイルスでは、20度程度の室温におけるプラスチック上の残存期間は2日以上とする研究があります。インフルエンザウイルスの残存時間は数時間程度といわれています。
つまり、密閉空間で多数の人が触れる場所にコロナウイルスが長く残存しているのです。具体的にはみんなで触れる機会が多いもの、トイレなどのドアノブ、ブッフェ料理のトング、ドライヤーなど洗面所の共用品などが挙げられます。ウイルスが付着した部分に手で触れて、その手を目や鼻、口などに持って行って感染するのです。特にスギ花粉症の人は目や鼻がかゆくなりります。目や鼻を掻く行為がコロナウイルスの感染につながる危険性があるため要注意です。
以上より、新型コロナウイルスの主な感染経路は接触感染ではないかと私は考えています。ですので、新型コロナウイルス対策で最も有効なのはこまめな手洗い、手指のアルコール消毒、たくさんの人が触れる器具の次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)消毒と考えます。当院でもドアノブ等の頻回の次亜塩素酸消毒を行っています。
お子さまは活発に活動し、いろいろなところを触れて回るので、学校の一斉休校は新型コロナウイルス感染症対策に非常に有効なのではないかと私は考えております。

マスクで飛沫感染は予防できますが、マスクをしていても手すりなどのウイルス付着部位を触った後に目や鼻、口を触ってしまうとコロナウイルスに感染してしまう可能性があるわけです。

【インフルエンザと類似している点】
感染経路・感染力・症状
【インフルエンザと異なる点】
新型コロナウイルスが、環境中に非常に長い時間残存する(2日以上)ので、接触感染がおこりやすい。
潜伏期間が長い(2~14日程度、平均5~6日)
今のところ有効な治療法がない
簡易検査を行うことができない(PCR検査は保険適応になりましたが、限られた病院でしか行えません)


以上をまとめると、新型コロナウイルス感染症は、「病状はインフルエンザと似ているが、インフルエンザウイルスと比較するとコロナウイルスは環境に長く残存し、接触感染を引き起こしやすい。また、検査・治療方法が確立されておらず潜伏期間が長い。」と考えることができると思います。

新型コロナウイルス感染症やインフルエンザを防ぐため、こまめな手洗いや人ごみでのマスク着用で感染予防を行いましょう。咳が出ている方はマスクを着用し、他の方への感染予防にご配慮をお願いいたします。

2020-03-09 10:20:00

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2020年3月号(第50号)【「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」について考える。】

【「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」 について考える。】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第50号を発行いたしました。
本号では、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」のお話を掲載いたします。
 
中国の武漢で最初に発生した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」が連日話題になっています。
2020年2月16日現在わかっていることをまとめてみたいと思います。
コロナウイルスは、電子顕微鏡で見ると、太陽のまわりを「コロナ」というガスが取り巻いているような形をしているところから名付けられたウイルスで人や動物に感染します。国立感染症研究所によりますと、せきや発熱、鼻水などが出る、通常の「風邪」の約35%はコロナウイルスが原因であるとされています。
 
比較的症状が似通っている、「新型コロナウイルス感染症」と、「インフルエンザ感染症」を比較して話を進めていきたいと思います。

【インフルエンザと類似している点】
感染経路・感染力・症状
新型コロナウイルスは現在のところ飛沫感染(せきやくしゃみなどで感染)であると考えられています。こまめな手洗いや、人ごみにおけるマスクの着用が感染予防に有効と考えます。
感染力は「1人の患者から感染が何人に広がるのか」ではかります。中国の疾病予防センターが出した初期の患者の報告では2.2人としています。感染力が強いインフルエンザでは2~3人程度なので、新型コロナウイルス感染症の感染力は今のところインフルエンザと同等と考えてよいでしょう。
新型コロナウイルス感染症の症状はインフルエンザと似ています。発熱、せき、息苦しさなどの呼吸器症状、それに筋肉痛やけん怠感などが報告されています。多くの人は重症化せずに自然軽快しますが、高齢者や持病のある人は肺炎になり重症化の恐れがあります。致死率は現時点では中国以外の国では0.5%で、インフルエンザの致死率は日本で0.05%と開きがありますが、新型コロナウイルス感染症の検査を行うことができる患者が今のところ重症患者のみであることから、最終的には致死率はインフルエンザと同等程度に落ち着くのではないかと私は予想しております。
 
【インフルエンザと異なる点】
今のところ有効な治療法のないこと
新型コロナウイルス感染症に対し、今のところ有効な治療法はありません。考えてみるとタミフルの発売は2001年1月であり、それまではインフルエンザ感染症に対する有効な治療法は確立されていませんでした。インフルエンザに感染したら暖かくしてゆっくり休むことが原則でした。
簡易検査を行うことができないこと
新型コロナウイルス感染症の検査を行うには、現時点ではPCRという費用と手間と時間が非常にかかる検査が必要です。一部の検査機関で限られた検体しか扱うことができません。また保険適応もありません。
潜伏期間が長いこと
潜伏期間は2日~14日程度と言われており、インフルエンザの潜伏期間1日~4日と比較して長いのが特徴です。潜伏期間中も他人に感染させる可能性があるため、ひとたび学校のクラスなどで誰かが感染してしまうと、インフルエンザ以上に感染が広がってしまう恐れがあり、それを防ぐ手立ても今のところ存在しないと思います。

以上をまとめると、新型コロナウイルス感染症は、「検査・治療方法が確立されておらず潜伏期間が長い、インフルエンザ感染症と似た病態」と考えることができると思います。
 
新型コロナウイルス感染症やインフルエンザを防ぐため、こまめな手洗いや、人ごみでのマスク着用で感染予防を行いましょう。咳が出ている人はマスクを着用し、他人への感染に配慮をお願いいたします。

2020-02-19 11:23:46

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