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【インフルエンザが大流行。新型コロナウイルスも流行り始めています。】
きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第108号を発行いたしました。 2016年4月に開院した当院も、2025年で10年目を迎えることが出来ました。これからも宜しくお願い致します。 本号では、「インフルエンザ・新型コロナ同時流行」のお話を掲載いたします。 2024年12月の初めからインフルエンザが大流行しています。 下図は、東京都感染症情報センターによる過去5年間のインフルエンザの定点医療機関当たりの患者報告数とインフルエンザの型別検出割合をグラフで示したものです。
定点医療機関当たり患者報告数 2025年1月1日(第48週)まで
現在流行しているインフルエンザはA型(H1N1)株です。急に発症する高熱、悪寒、関節痛が特徴です。 インフルエンザに対する抗体を持っていない場合、小児や高齢者は重症化するリスクが高まります。インフルエンザ予防接種をうけてインフルエンザの重症化をおさえることが大切であると考えます。 インフルエンザワクチンを接種していない方は、今からでも遅くはないのでできるだけインフルエンザ予防接種を受けましょう。今年のインフルエンザワクチンも、昨年に続いてA型インフルエンザウイルス2種類、B型インフルエンザウイルス2種類、合計4種類のインフルエンザウイルスに対する抗体が含まれています。
また、2024年12月より、新型コロナウイルスの感染者数が再び増加に転じています(下図:NHKより)。
2024年5月からの新型コロナウイルス感染症の流行(通算第11波目)は、オミクロン株「BA.2」系統の「KP.3」変異株の流行でした。今回の流行(通算第12波目)も同じ「KP.3」株の流行のようです。 オミクロン系統KP.3株の潜伏期間は約3日(2日~5日)程度と考えられます。臨床症状は、発熱とのどの痛みが多いようです。新型コロナウイルス感染症は若年者においては弱毒化の傾向にあり、小児や若年成人が罹患してもほとんどただの風邪と見分けがつかない場合も多いです。しかし高齢者、特に基礎疾患を持つ高齢者は重症化の恐れがあり注意が必要です。高齢者が新型コロナに罹患した場合は、重症化予防効果があると考えられる新型コロナウイルスに対する治療薬(エンシトレルビル:ゾコーバ)の内服をお勧めしていますが、薬価が高く自己負担額が3割負担の方で約15500円となっています。高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、できるだけ新型コロナワクチン接種を行いましょう。
「ワクチンで感染予防を行う」「風邪をひいたら高齢者に接しない」ことが大切と考えます。今後もインフルエンザ・新型コロナ感染症は、地球上からなくなる見込みはありません。風邪症状でお困りの方はお気軽に当院にご相談ください。最近は混雑のため予約が大変とりにくく、申し訳なく感じております。午後の予約であれば13時45分ちょうどにネット予約を行うことで予約が取れる場合が多いと思いますのでよろしくお願いいたします。
2025-01-15 09:56:59
きし内科クリニック通信
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