きし内科クリニック 内科・呼吸器内科・アレルギー科・小児科

きし内科クリニック
市川市、本八幡|呼吸器内科、アレルギー科、内科、小児科

〒272-0025 千葉県市川市大和田2-13-26 市川メディカルステーション内
TEL 047-314-2001
無料駐車場 23台あり

インターネット予約はこちら

きし内科クリニック通信

診療受付時間
9:00

12:00
14:30

17:30
水曜・日曜・祝日 休診
※上記QRコードを読み取っていただきますと、一般の携帯からは携帯サイトが、スマートフォンからは、スマートフォンサイトが閲覧可能です。
 

【外部リンク】
病院・医院検索の「病院なび」
きし内科クリニックのホームページ

トップページ»  きし内科クリニック通信»  きし内科クリニック通信»  2017年4月号(第15号)【その症状はスギ花粉症ではなく「黄砂アレルギー」かもしれません】

2017年4月号(第15号)【その症状はスギ花粉症ではなく「黄砂アレルギー」かもしれません】

2017年4月号(第15号)【その症状はスギ花粉症ではなく「黄砂アレルギー」かもしれません】

【その症状はスギ花粉症ではなく「黄砂アレルギー」かもしれません 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第15号を発行いたしました。
本号では、黄砂アレルギーのお話を掲載いたします。

「黄砂アレルギー」とは、黄砂や、黄砂に付着して飛んでくるアレルギーを引き起こす物質(PM2.5、ほこり、ダニなど)によって引き起こされるアレルギー疾患です。
代表的な黄砂の発生元は、中国内陸部の砂漠(タクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原など)になります。砂漠は雨が少なく、砂漠の砂は水分が少なく乾燥しているため、強風で砂嵐となって上空に舞い上がります。上記の3つの砂漠を合わせた面積は日本国土の約5倍あり、強風で舞い上がった多くの黄砂がジェット気流(偏西風)に乗って4日間程度で日本にやってきます。

黄砂に付着して、一緒に飛んでくるゴミ、ほこり、ダニなどが黄砂アレルギーの原因になっています。また、近年の中国の産業発展により、車の排気ガスや工場などからの排出されるPM2.5などの有害物質も黄砂アレルギーの原因となっています。

黄砂が飛んでくる時期は正確には一年中ですが、約9割は2月から5月の間になり、ピークは4月と言われています。春は偏西風が強くて雨が少なく、黄砂が飛散しやすいためです。冬に黄砂が少ない原因は、冬は偏西風が弱く砂漠の一部が雪に覆われているため。夏から秋に黄砂が少ない原因は、砂漠に雨の量が増えて黄砂が舞い上がりにくくなるためだそうです。

黄砂が飛んでくる時期はスギ花粉症の時期にちょうど重なります。黄砂アレルギーの症状は花粉症の症状と変わりありませんので、スギ花粉症と黄砂アレルギーの両方があると症状がより重くなります。

目に入れば、目のかゆみ(アレルギー性結膜炎)、
鼻に入れば、鼻水・鼻づまり・くしゃみ・頭痛(アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎)、
気管支に入ると、咳、痰、のどのいがいが感(気管支ぜんそく、アトピー咳)、
皮膚に付着すれば、皮膚のかゆみ(アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎の悪化)を引き起こします。

スギ花粉症の症状が特にひどい方は、黄砂アレルギーも合併しているかもしれません。黄砂そのものに対するアレルギー反応を検査することはできませんが、ほこり(ハウスダスト)やダニのアレルギーを血液検査で調べることにより、黄砂アレルギーの有無を推測することができます。

また、スギ・ヒノキ花粉症のひどい方は「スギ花粉症舌下免疫療法」、ダニ・ほこりのアレルギーのひどい方は「ダニアレルギー舌下免疫療法」を選択することもできます。
春の時期のアレルギー症状やスギ花粉症でお困りの方は、当院にお気軽にご相談ください。

2017-03-29 11:17:49

きし内科クリニック通信