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【 「スギ花粉」 が飛び始めました。】
きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第26号を発行いたしました。 本号では、「スギ花粉症のお話」を掲載いたします。
穏やかな春がやってきました。でもスギ花粉症の方にとってはつらい季節でもあります。 クリニック通信14号(2017年3月号)でもお伝えいたしましたが、私もひどいスギ・ヒノキ花粉症であるため、毎年1月半ばから5月半ばまで花粉症の薬を内服しています。花粉症の薬を内服しないと、夜中に咳が止まらず、目が真っ赤に腫れ、一日中鼻をかんでいなくてはいけなくなってしまいます。
スギ花粉によるアレルギー性の炎症をスギ花粉症といいます。日本気象協会のデータによると、今年の市川市のスギ花粉の飛散開始日は2月10日前後で、スギ花粉の飛散量は昨年を上回る見込みだそうです。スギ花粉症の方の多くはヒノキ花粉症も合併し、最近は「スギ・ヒノキ花粉症」とも称されています。スギはヒノキ科の植物のため、スギ花粉とヒノキ花粉のアレルギーを起こす部位が似ているためです。スギ・ヒノキ花粉の飛散時期は、1月下旬~5月下旬ごろになるため、スギ・ヒノキ花粉症はゴールデンウイーク明けごろまで続くことが多くなります。
スギ花粉が付着してアレルギー性の炎症を起こす部位は、鼻と目が多いのですが、気管支や皮膚に炎症も起こすこともあります。鼻にアレルギー性の炎症が起きるとアレルギー性鼻炎、目にアレルギー性の炎症が起きるとアレルギー性結膜炎、気管支にアレルギー性の炎症が起きるとアレルギー性気管支炎、皮膚にアレルギー性の炎症が起きるとアレルギー性皮膚炎といいます。 スギ花粉による「アレルギー性鼻炎」「アレルギー性結膜炎」「アレルギー性気管支炎」「アレルギー性皮膚炎」の全てを総称して、スギ花粉症というのです。
スギ花粉症の症状を、以下に示します。 【アレルギー性鼻炎】 鼻水、鼻づまり、くしゃみ、鼻のむずむず感、頭重感、前頭部痛 【アレルギー性結膜炎】 目のかゆみ、充血、目のまわりの腫れ 【アレルギー性皮膚炎】 皮膚のかゆみ、赤み 【アレルギー性気管支炎】咳、痰、喉のいがいが感 スギ花粉症の症状で、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみは有名ですが、いったん出始めると止まらなくなる咳(特に夜中に多い)や、皮膚のかゆみも花粉症の症状の可能性があるので注意が必要です。 風邪の症状とも似ていますが、目のかゆみを伴う場合や2週間以上症状が続く場合は、風邪ではなく花粉症を疑います。
花粉症の治療は、内服薬、点鼻薬、点眼薬などで行います。従来の花粉症治療薬は眠気を催すものが多かったのですが、眠くなりにくくある程度の効果が期待できる薬も開発されています。
スギ花粉の飛散が終わる5月中旬より「スギ花粉症舌下免疫療法」を合わせて行うことも可能です。 スギ花粉症でお困りの方は、是非当院にお気軽にご相談ください。
2018-02-26 10:59:31
きし内科クリニック通信
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