きし内科クリニック 内科・呼吸器内科・アレルギー科・小児科

きし内科クリニック
市川市、本八幡|呼吸器内科、アレルギー科、内科、小児科

〒272-0025 千葉県市川市大和田2-13-26 市川メディカルステーション内
TEL 047-314-2001
無料駐車場 23台あり

インターネット予約はこちら

きし内科クリニック通信

診療受付時間
9:00

12:00
14:30

17:30
水曜・日曜・祝日 休診
※上記QRコードを読み取っていただきますと、一般の携帯からは携帯サイトが、スマートフォンからは、スマートフォンサイトが閲覧可能です。
 

【外部リンク】
病院・医院検索の「病院なび」
きし内科クリニックのホームページ

トップページ»  きし内科クリニック通信»  きし内科クリニック通信»  2020年5月号(第52号)【「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」 について考える(その3)。】

2020年5月号(第52号)【「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」 について考える(その3)。】

2020年5月号(第52号)【「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」 について考える(その3)。】

【 「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」 について考える(その3)。】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第52号を発行いたしました。
本号では、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」について考える(その3)を掲載いたします。

今回は、きし内科クリニック通信2020年4月号(第51号)の続きで、新型コロナウイルス感染症について2020年4月5日現在わかっていることをまとめてみたいと思います。

本日、森田千葉県知事が県立学校の4月末までの休校をようやく発表しました。私は学校が再開したら爆発的にコロナウイルス感染が広がると懸念していたので、とりあえず胸をなでおろしています。
学校は新型コロナウイルスに感染する条件がそろう3密(換気の悪い”密”閉空間、多数が集まる”密”集場所、間近で会話や発声をする”密”接場面)の条件全てに当てはまるからです。本日まで千葉県では学校休校を延長しないとしてきた根拠の一つに「学校は新型コロナウイルス感染症のクラスター感染(集団感染)発生場所にはなりにくい」「子供はコロナウイルスに感染しても重症化しにくい」というデータがあります。しかしこのデータの解釈には慎重になる必要があります。もし私たちが新型コロナウイルスに感染した場合、①新型コロナウイルス感染症の症状を発症する人と、②新型コロナウイルスに感染症の症状を発症せずに治ってしまう人(無症状感染)の2通りのパターンがあることがわかってきました。もし学校内で新型コロナウイルス感染症が流行した場合、大多数の子供が無症状感染となり、学校がクラスター感染を起こしていることに早期に気付かない可能性も十分考えられます。子供は重症化しにくいので現状のコロナウイルスPCR検査の適応にならず、そのまま家庭内感染を起こしてしまうことを大変危惧しております。
 
ここで「新型コロナウイルス感染症」と、「インフルエンザ感染症」を比較して話を進めていきたいと思います。
新型コロナウイルス感染症がインフルエンザ感染症と異なる点で、今号で強調したいのは以下の2点になります。

新型コロナウイルスは、インフルエンザウイルスと比較して環境中に非常に長い時間残存する(2日以上)ため、接触感染を起こしやすいこと。
重症化した時の感染性の違い。新型コロナウイルスは、ウイルスそのものの肺炎になり重症化するので、強力な感染力を保ちながら重症化する。一方インフルエンザはインフルエンザウイルス感染の後に、他の細菌感染症を併発(2次感染)して重症化する。つまりインフルエンザが重症化した時はすでにインフルエンザウイルスの感染力は消失していることが多く、院内感染は起きにくい。


以上①②より導き出されることは、新型コロナウイルス感染症は、インフルエンザ感染症と比較して、医師や看護師などの医療従事者に院内感染を容易に起こししてしまうという点が挙げられます。医師や看護師が感染すると、その診療科は14日間の診療停止となります。いくら人工呼吸器の増産やベッド数の確保を行ってもそれを扱う医師や看護師がいなければ全く意味がありません。その先に見えるのは医療崩壊になります。もし新型コロナウイルス感染の患者が病院内にあふれた場合に必要な対応は、新型コロナウイルス肺炎重症者を診察する医師や看護師を確保するため、他の患者の受け入れを制限することから始まります。緊急性がないと考えられる診療科の診療停止(がん以外の手術など)からはじまり、がん患者や救急患者の受け入れも制限していくことになります。クリニックにも新型コロナウイルス感染症が蔓延し、医師や看護師、受付スタッフなどの感染により休診を余儀なくされるクリニックも増えていくでしょう。国民の皆様の命を守るためには、医療崩壊を何としても防がなければいけません。
 
ここから「新型コロナウイルス感染症のPCR検査の適応」についてお話したいと思います。
新型コロナウイルス感染症のPCR検査の適応は、37.5度以上の発熱を伴う感冒症状を4日間以上認め、かつ新型コロナウイルス性肺炎を強く疑うと医師が判断した場合となっています。保健所を通した上でしかるべき医療機関で行うこととなっています。
PCR検査を行うためには鼻腔ぬぐい液の採取(インフルエンザの検査と同様のもの)が必要ですが、その際に院内感染が発生する可能性が非常に高いことはすでに分かっております。また新型コロナウイルス感染症のPCR検査はインフルエンザ検査と同様で偽陰性が非常に多い検査です。院内感染(医療崩壊)を防ぐため、現時点のPCR検査方法・PCR感度ではPCR検査の適応が限られることをご理解お願いいたします。
 
以上をまとめると以下の通りになります。
【新型コロナウイルス感染症とインフルエンザと異なる点】
新型コロナウイルスが、環境中に非常に長い時間残存する(2日以上)ため、接触感染を起こしやすい。
重症化した場合にも強力な感染力を維持しているため、院内感染を起こしやすい。
潜伏期間が長い(2~14日程度、平均5~6日)
今のところ有効な治療法がない
簡易検査を行うことができない(PCR検査は保険適応になりましたが、限られた病院でしか行えません)

 
新型コロナウイルス感染症を防ぐため、3を防ぎ、こまめな手洗いやアルコール消毒、マスク着用で感染予防を行いましょう。
 

2020-04-08 10:48:23

きし内科クリニック通信