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2021年1月号(第60号)【 新型コロナワクチン開発の現状 】

2021年1月号(第60号)【 新型コロナワクチン開発の現状 】

【 新型コロナワクチン開発の現状 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第60号を発行いたしました。
本号では、「新型コロナワクチン」のお話を掲載いたします。

(本ブログを記載している2020年12月13日時点で)新型コロナウイルス感染症の日本国内の新規感染者数が日々増加しています。新型コロナウイルス感染症は高齢者が重症化する傾向がありますが、若年者では通常の風邪と区別がつかないくらいの軽い症状のことも多いようです。「風邪をひいたら高齢者に接しない」ことが大切と考えます。

新型コロナウイルス感染症の予防のために、現在いくつかの新型コロナワクチン開発が進んでいます。新型コロナワクチンは、新型コロナウイルスに感染することなしに人体の中に(弱毒化された)新型コロナウイルスの抗原を侵入させ、新型コロナウイルスの感染を防ぐ抗体を作る目的があります。新型コロナウイルスの抗原は蛋白質で出来ています。
現在開発を行っている新型コロナワクチンには、以下のものが挙げられます。
 
1.メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン
新型コロナウイルスの蛋白質(抗原)は、新型コロナウイルスの遺伝子(DNA)から遺伝情報を写し取った、メッセンジャーRNA(mRNA)という物質を介して合成されます。ウイルスの抗原を作るmRNAを人に接種するワクチンです。人体の中で新型コロナウイルスの蛋白質(抗原)が合成されます。
2.ウイルスベクターワクチン
新型コロナウイルスの遺伝情報を(新型コロナウイルスではない)他の弱毒ウイルスに載せて、鼻からまたは注射で人に接種するワクチンです。人体の中でウイルスの蛋白質(抗原)が合成されます。
3.組み換え蛋白ワクチン
新型コロナウイルスの蛋白質(抗原)を遺伝子組み換え技術で作成し、人に接種するワクチンです。
4.DNAワクチン
新型コロナウイルスの遺伝子(DNA)を人に接種します。人体の中で新型コロナウイルスの遺伝子(DNA)から遺伝情報を写し取ったメッセンジャーRNA(mRNA)という物質を介し、新型コロナウイルスの蛋白質(抗原)が合成されます。
5.不活化ワクチン(従来型のワクチン)
インフルエンザワクチンと同様、不活化した新型コロナウイルスを人に接種するワクチンです。

現在、国内、海外で様々な製薬会社・研究所で新型コロナワクチンの開発が進んでいます。
ワクチンが承認されるためには臨床試験で治療効果(有効性・安全性)を確認する必要があります。臨床試験は、少人数の健康成人に安全性を評価する第I相試験、少人数の患者さんに有効性を評価する第II相試験、多数の患者さんについての有効性、安全性、使い方を最終的に確認する第III相試験の3段階を経る必要があります。第I相試験から始まり、第III相試験が終了して治療薬として承認されるまで通常は3~7年かかりますが、今回は特例で各国が緊急承認を目指しています。

1.メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン
第一三共/東大医科研(国内):最短で2021年3月から臨床試験開始の意向。
ファイザー社(アメリカ):2020年7月より第III相試験を実施中。日本に輸入供給協議合意済み。
モデルナ社(アメリカ):2020年7月より第III相試験を実施中。日本に輸入供給契約締結済み。
2.ウイルスベクターワクチン
IDファーマ/感染研(国内):最短で2021年3月から臨床試験開始の意向。
アストラゼネカ社/オックスフォード大(イギリス):2020年6月より第III相試験を実施中。日本に輸入供給契約締結済み。
ジョンソン&ジョンソン社(アメリカ):2020年9月より第III相試験を実施中。
3.組み換え蛋白ワクチン
塩野義製薬/感染研/UMNファーマ(国内):最短で2020年内の臨床試験開始の意向。
ノババックス社(アメリカ):2020年9月より第III相試験を実施中。日本国内でもワクチン生産予定。
サノフィ社(フランス):2020年9月より第I/II相試験を実施中。2020年内の第III相試験開始を目指す。
4.DNAワクチン
アンジェス/阪大/タカラバイオ(国内):大規模第III相試験を2021年内に開始の意向。
5.不活化ワクチン(従来型のワクチン)
KMバイオロジクス/東大医科研/感染研/基盤研(国内):最短で2020年12月からの臨床試験開始の意向。

新型コロナワクチンは早くて2021年から日本国内で全額公費での接種が開始となる予定です。有効かつ安全な新型コロナワクチンが開発され、皆様の手に届く日を願ってはやみません。 

2020-12-18 09:13:00

きし内科クリニック通信