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【 コロナ自粛明け?冬の「風邪」にご注意を。 】
きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第71号を発行いたしました。 本号では、冬の「風邪」のお話を掲載いたします。 本ブログを記載している2021年11月7日時点で、日本国内の新型コロナウイルス新規感染者数は減少に転じています。緊急事態宣言も解除され、飲食店も通常営業となりました。保育園や幼稚園の登園自粛も解除の方向に向かっています。 しかし諸外国に目を向けると、感染者数は全く減少に転じていません。ロイター通信社の報告によると、全世界の新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数は約43万人で、52か国で依然として増加しています。1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者数は、多い国順にアメリカ(72240人)、ロシア(40448人)、イギリス(36015人)、トルコ(28191人)、ドイツ(22891人)の順になっています。ロシア、イギリス、トルコ、ドイツなど多くの国は未だに新規感染者数増加の傾向が続いています。アジアに目を向けると、韓国(2153人)が1日当たりの新規感染者数の増加を認めており、まだまだ新型コロナウイルスの猛威は続いていきそうです。 ところで人間は生まれてから成長の過程で様々な風邪のウイルスに感染します。風邪のウイルスに感染して治癒したときにその風邪のウイルスに対する抗体ができ、風邪を引きにくい丈夫な体になっていくのです。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行後の自粛中は、極力人との接触を避けることで子供たち(特に乳幼児)はあまり風邪をひかなくなりました。そのため今の子どもたちはあまり風邪に対する抗体を持っていません。 肌寒い季節になり、気温が下がると湿度も下がり空気が乾燥します。乾燥した空気中では風邪の原因ウイルスの活動が活発になり、風邪をひきやすくなります。「風邪」の症状で代表的なものは、「発熱」「咳」「のどの痛み」「だるさ」「鼻水」が挙げられます。新型コロナウイルス自粛明け?の現在、保育園や幼稚園で様々な風邪が流行っています。子供たちが風邪に対する抗体を持っていないためです。風邪に注意するのは非常に大切なことで言うまでもありません。しかし乳幼児が様々な(軽い)風邪を引くことで風邪に対する抗体が出来て、丈夫な体に成長していくことも重要なので、難しい問題だなと考えさせられます。 自粛明けムードは大変喜ばしいことだと考えます。ですが引き続き気を緩め過ぎずに、手洗い、マスク、3密を避けることで風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症の予防に努めましょう。基礎疾患にぜんそくをお持ちの方は、風邪がぜんそく悪化のきっかけになるので特に注意しましょう。なお、現時点ではぜんそく患者が新型コロナウイルス感染症に罹患すると重症化しやすいかどうかは分かっていません。 当院では感染予防のため、「風邪症状がある方」と「風邪症状がない方」で待合室を分けています。「風邪」でお困りの方は、当院にお気軽にご相談ください。
2021-11-08 12:32:21
きし内科クリニック通信
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