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【 新型コロナウイルス「オミクロン株」が流行しています 】
きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第73号を発行いたしました。 本号では先月に続き、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」のお話を掲載いたします。 新型コロナウイルス「オミクロン株」が流行しています。第6波と命名されました。 本ブログを記載している2022年1月23日時点で、日本国内の新型コロナウイルス新規感染者数は1日あたり50000人を突破しました。日本の新型コロナウイルス新規感染者におけるオミクロン株の割合は、2021年12月中旬では10%未満だったのが、2022年1月2日の時点で46%、13日の時点84%と急速に置き換わりが進んでいます。 ロイター通信社の報告によると、1月20日の新型コロナウイルス感染症の1日当たりの新規感染者数は約337万人で、1か月前の新規感染者数の4倍以上となっております。1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者数は、多い国順にアメリカ(721017人)、フランス(356652人)、インド(293253人)、イタリア(175963人)、ブラジル(117797人)の順になっています。ドイツ、フランス、インド、韓国など多くの国は新規感染者数が増加しています。一方、先行して新型コロナウイルス感染症「オミクロン株」が猛威を振るっていた国々に目を向けますと、南アフリカやイギリスではすでに感染のピークを過ぎています。イギリスの新規感染者数は1月22日が76807人であり、1月2日をピークとして約50%に減少しています。南アフリカの新規感染者数は1月21日が3519人であり、2021年12月17日をピークとして約15%にまで減少しています。アメリカも新規感染者数はすでに横ばいとなっています。日本でいち早く「オミクロン株」が流行した沖縄でも、新規感染者数は横ばい~やや減少に転じています。 1月21日より2月13日まで千葉県でまんえん防止重点措置が適用されました。諸外国では新型コロナウイルス感染症の流行開始から1か月程度で感染のピークを認めていますので、日本でも2月中には新型コロナウイルス感染者数は減少に転じると考えられます。 日本での過去の新型コロナウイルスの流行は6回あり、第1波~第6波と命名されています。今年の8月~9月にピークを迎えた第5波のきっかけとなったのが、新たな変異ウイルス「デルタ株」の流行でした。第6波は「オミクロン株」の流行です。 現在わかっているデルタ株とオミクロン株の違いを示します。 デルタ株:潜伏期間約5日間。主な症状は、発熱、咳、呼吸困難。発熱は約7日から14日続く。一部は発症してから5~7日後に重症化し新型コロナウイルス肺炎を発症。命を落とす可能性もある。子供は感染や重症化はまれ。 オミクロン株:潜伏期間約2日間。主な症状は、発熱、咽頭痛。子供も感染しやすい。若年者や基礎疾患のない人の重症化はまれであり、インフルエンザ様の症状を呈する人から、軽い感冒症状や無症状の人まで症状はさまざま。 つまり、デルタ株は咳や呼吸困難から肺炎を発症し重症化する可能性があるが、オミクロン株は喉の痛みが主で重症化する可能性が低いことがわかります。子供の感染はオミクロン株の可能性が高そうです。 オミクロン株の感染は、若年者は必要以上に恐れることはなさそうですが、高齢者や基礎疾患を有する人に感染すると重症化の恐れがでてきます。また、咳や呼吸困難を認める場合は重症化の恐れが高いデルタ株の感染の可能性もありますので注意が必要です。 2月より市川市でも新型コロナワクチンの3回目の接種が開始します。新型コロナワクチンを3回接種すると、オミクロン株に対してもデルタ株と同等のワクチンの効果が認められるとWHOが見解を示しています。3回目の新型コロナワクチンは、2回目の新型コロナワクチン接種から6~7か月経過後に接種券が郵送され、その後各自で予約を取る形になります。当院の予約枠は限られていますので、申し訳ありませんが市川市の大規模集団接種会場での接種をお願いいたします。
2022-01-24 13:55:30
きし内科クリニック通信
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