【 今年も子どものインフルエンザ予防接種費の助成が始まりました 】
きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第82号を発行いたしました。
本号では、「子どものインフルエンザ予防接種の費用助成」について掲載いたします。
10月1日より今年のインフルエンザ予防接種が開始しました。
インフルエンザの予防接種を希望の方は、通常の診察と同様に診療時間内に受診してください(インターネット予約をお願い致します)。
厚生労働省は新型コロナワクチンの安全性が確認されるまでは、新型コロナワクチンと他のワクチンの接種間隔は14日以上空けることとしていますが、
今年度からインフルエンザワクチンのみ、新型コロナワクチンとの接種間隔の規定はなくなりました。インフルエンザワクチンは他のワクチン間隔を空けずに接種することができ、また他のワクチンと同時に接種することもできます。
感染予防の徹底のためか、ここ2年間は冬期にインフルエンザの流行が全く起こりませんでした。これは1999年に現在の方法でインフルエンザ感染者数の統計を取り始めてから初めてのことだそうです。そのため日本人のインフルエンザ抗体の保有量も全体的に少なくなっていると考えられます。最後のインフルエンザの流行が2020年2月なので、それ以降に出生した0~2歳児は全くインフルエンザに対する抗体を持っていないことになります。
現在、新型コロナウイルス感染症の流行状況が落ち着いて通常の生活に戻りつつあります。そのため今まで感染予防の徹底のためなりを潜めていた小児感染症が、再び流行がしはじめています。昨夏はRSウイルス感染症、今夏は手足口病が大流行しました。インフルエンザは例年冬に流行しますが、今年は一足早く冬を迎えた南半球にあるオーストラリアで3年ぶりインフルエンザが大流行を起こしました。そのため、今年の冬は日本でも3年ぶりにインフルエンザが大流行を起こす可能性は高まったと考えます。ひとたび流行をおこせば、インフルエンザに対する抗体を持っていない小児は重症化するリスクも高く医療崩壊を起こしてしまう可能性も否定できません。インフルエンザ予防接種をうけてインフルエンザの重症化をおさえることが大切であると考えます。
2022年の接種料金は、昨年と同様1回3,500円(税込み)です。2回接種の方が当院で2回とも接種を行う場合は、2回目の接種料金が3,000円に減額になります。
65歳以上の市川市在住の方は、高齢者インフルエンザ予防接種の医療費助成が受けられます(1回1,500円に減額)ので、高齢者インフルエンザ予防接種専用の問診票を持参して来院してください。
成人(13歳以上) ~12):1回接種(成人は過去のインフルエンザ感染による抗体を持っているため)
小児(生後6か月~12歳):2回接種(2~4週間隔で)(若年者は十分な抗体を持っていないため)
今年度も、小学生以下のお子様のインフルエンザ予防接種費に市川市から助成がおりることになりました。
【対象者】
接種時時点で市川市に住民登録がある、生後6か月から小学6年生のお子様(平成22年4月2日以降に生まれた生後6か月以上の方)
【助成内容】
対象者1人につき2回まで、1回あたり3,000円を上限。
【申請方法】
ワクチン接種後に、市川市ホームページからダウンロードできる「子どものインフルエンザ予防接種交付金申請書」、「ワクチン接種の領収書の原本」を、市川保健センター疾病予防課に郵送します。
詳細は、市川市ホームページでご確認ください。
小学生以下のお子様のインフルエンザ予防接種は2回接種が必要です。当院で2回インフルエンザ予防接種を行うと1人当たり6,500円かかり、ここから6,000円の助成がおりることになります。
インフルエンザ予防接種についてご不明な点がございましたら、お気軽に当院にご相談ください。
2022-10-18 10:25:25
きし内科クリニック通信