きし内科クリニック 内科・呼吸器内科・アレルギー科・小児科

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2023年1月号(第84号)【 「インフルエンザ」の流行が始まりました 】

2023年1月号(第84号)【 「インフルエンザ」の流行が始まりました 】

【 「インフルエンザ」の流行が始まりました 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第84号を発行いたしました。
本号では、「インフルエンザ」の流行についてお話いたします。

 
このブログを記載している2022年12月30日時点においで、千葉県における新型コロナウイルスの新規感染者数は1日8000人前後で第8波のピークを迎えています(図1)。今回の第8波において日本で流行している主なオミクロン株は、「BF.5株」「BA.5.2株」「BA.5.2.1株」「BF.7株」だそうです。12月26日、27日の2日間で、当院で診断した新型コロナウイルスの新規感染者数は42人でした。年齢層は小学生から60歳くらいまでの若い方に多く、有熱期間は数日程度で比較的症状は軽い印象です。新型コロナウイルスの弱毒化がこの第8波でますます進んでいると考えています。ただ、新型コロナウイルス感染後に咳だけが残って長く続いてしまう患者が、今までの新型コロナウイルス感染に比べて、第8波からは特に多く見受けられるように感じます。この咳はいったん出始めると止まらなくなったり、特に夜や明け方にひどくなって睡眠を妨げたりする厄介なもの多く、ひどい場合は数か月続くこともあります。新型コロナウイルス感染の後の長引く厄介な咳でお困りの場合は、お気軽に当院にご相談ください。
 




ところで感染予防の徹底のためか、ここ2年間は冬期にインフルエンザの流行が全く起こりませんでした。しかし、今年は12月に入りインフルエンザの患者が増加し始めています(図2)。インフルエンザに罹患する患者の年齢層も、幼児や小児などの若年層が多くなっています(図3)。新型コロナウイルス感染症第8波では、小児や幼児が新型コロナウイルス感染症に罹患しても症状は軽度の印象でしたが、インフルエンザは小児や幼児でも脳症を引き起こし重症化するケースが過去には多く報告されています12月26日、27日の2日間で、当院で診断したインフルエンザの新規感染者数は10人に上りました。現在の流行はインフルエンザA型(H3N2)です(図4)。最近の2年間でインフルエンザの流行がなかったため、日本人のインフルエンザ抗体の保有量も全体的に少なくなっていると考えられます。最後のインフルエンザの流行が2020年2月なので、それ以降に出生した0~2歳児は全くインフルエンザに対する抗体を持っていないことになります。例年インフルエンザは3学期が始まってから学校から感染者が広がることが多いです。インフルエンザに対する抗体を持っていない小児や幼児は重症化するリスクも高く、医療崩壊を起こしてしまう可能性も否定できません。インフルエンザ予防接種を受けていない方は今からでも急いでインフルエンザ予防接種を受けましょう。
新型コロナは弱毒化の傾向にありますが、抗体保有量が少ないインフルエンザは全ての人が重症化を起こす可能性があると考えます。インフルエンザワクチンの接種、マスク、こまめな手洗い、特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、新型コロナワクチンの追加接種を行い、今年の冬の新型コロナ、インフルエンザ同時流行を乗り越えましょう。

2023-01-10 08:00:00

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