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【 新型コロナ・インフルエンザが同時流行しています。インフルエンザワクチンを接種しましょう。 】
きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第56号を発行いたしました。 本号では、「新型コロナ・インフルエンザ同時流行」のお話を掲載いたします。 (本ブログを記載している2023年9月20日時点で)新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ感染症が同時流行しています。今夏からの新型コロナウイルス感染症の流行は第9波目であり、オミクロン株「XBB」系統「エリス」株の流行だそうです。また新たな変異株「ピロラ」株も出てきており、WHO世界保健機関は8月“監視下に置くべき変異株”に指定し、推移を見守っているそうです。症状は発熱とのどの痛みであり、高齢者は時に重症化することありますが、若年者では通常の風邪と区別がつかないくらいの軽い症状のことも多いようです。 また、インフルエンザも同時流行しています。現在流行しているインフルエンザはA型(H1N1)株とA型(H3N2)株の2種類です。最近はインフルエンザの流行がなかったため、日本人のインフルエンザ抗体保有量も全体的に少なくなっています。最後のインフルエンザの流行が2020年2月なので、それ以降に出生した0~3歳児は全くインフルエンザに対する抗体を持っていないことになります。例年インフルエンザは学校・幼稚園・保育園から感染者が広がります。インフルエンザに対する抗体を持っていない小児や幼児は重症化するリスクも高く、今回の新型コロナ、インフルエンザ同時流行により、医療崩壊を起こしてしまう可能性も否定できません。 10月からインフルエンザ予防接種が始まりますので、可能な限り早急にインフルエンザ予防接種を受けましょう。 新型コロナは弱毒化の傾向にありますが、高齢者にとってはまだまだ侮れないウイルスです。高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、できるだけ新型コロナワクチンの追加接種を行い、今回の新型コロナ・インフルエンザの同時流行を乗り越えましょう。 「ワクチンで感染予防を行う」「風邪をひいたら高齢者に接しない」ことが大切と考えます。今後も新型コロナ・インフルエンザ感染症は、地球上からなくなる見込みはありません。 今年のインフルエンザワクチンも、昨年に続いてA型インフルエンザウイルス2種類、B型インフルエンザウイルス2種類、合計4種類のインフルエンザウイルスに対する抗体が含まれています。 2023年度のインフルエンザワクチン に含まれる抗体4種類 A型:A/ビクトリア/4897/2022(IVR-238)(H1N1)pdm09 A型:A/ダーウィン/9/2021 (SAN-010)(H3N2) B型:B/プーケット/3073/2013 (山形系統) B型:B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統) インフルエンザワクチンは、ワクチン製造用のインフルエンザウイルスを発育鶏卵に接種して増殖させ、漿尿液から精製・濃縮したウイルスをエーテルで部分分解し、更にホルマリンで不活化したものです。 インフルエンザワクチンの製造過程でニワトリの卵を用いていますが、ワクチンの中にはごく微量の卵の成分しか残っていないといわれています。ですので、卵アレルギーがある場合でも、加熱・加工した卵を食べられるのであれば、インフルエンザワクチンの接種は基本的には問題ありません。 今年のインフルエンザ予防接種は2023年10月2日(月)より開始する予定です。
2023年の接種料金は、昨年と同様1回3,500円(税込み)の予定です。2回接種の方で、当院で2回目の接種を行う場合は、2回目の接種料金が3,000円に減額になります。65歳以上の市川市在住の方は、高齢者インフルエンザ予防接種の医療費助成が受けられます(1回1,500円に減額)ので、高齢者インフルエンザ予防接種専用の問診票を持参して来院してください。 予防接種を受けてから抗体ができるまでに3~4週間かかります。10月に入ったら速やかに(遅くとも11月末までには)インフルエンザ予防接種を受けましょう。
2023-09-20 17:54:14
きし内科クリニック通信
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