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【 「インフルエンザの流行が止まりません」 今からでもインフルエンザワクチンを接種しましょう 】
きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第96号を発行いたしました。 2016年4月に開院した当院も、おかげさまで2024年で9年目を迎えることが出来ました。これからも宜しくお願致いいたします。 2023年9月の初めから流行しているインフルエンザ感染症ですが、本ブログを記載している2023年12月21日時点でも流行が収まる気配が全くありません(図1)。
新型コロナウイルス流行後の感染予防の徹底のためか、2020年3月を最後に近年はインフルエンザの流行が全く起こりませんでした。そのため日本人のインフルエンザ抗体保有量も全体的に少なくなっています。2020年3月の最後のインフルエンザ流行以降に出生した0~3歳児は全くインフルエンザに対する抗体を持っておらず、インフルエンザに罹患する患者の年齢層も幼児や小児などの若年層が多くなっています(図2)。例年インフルエンザは学校・幼稚園・保育園から感染者が広がり、3学期が始まってから大流行を起こすことが多いです。インフルエンザに罹患すると、小児や幼児ではインフルエンザ脳症を合併し重症化するケースが過去に多く報告されています。現在流行しているインフルエンザはA型(H1N1)株とA型(H3N2)株の2種類ですが、高熱が続くなど比較的症状が重い印象があります。 インフルエンザワクチンを接種すると、インフルエンザに罹患する確率が低下し、またインフルエンザに罹患した際も重症化を予防することができます。インフルエンザワクチン接種とインフルエンザ治療薬の服用で、有熱期間がかなり短縮している印象があります。インフルエンザワクチンを接種していない方は、今からでも遅くはないのでできるだけインフルエンザ予防接種を受けましょう。今年のインフルエンザワクチンも、昨年に続いてA型インフルエンザウイルス2種類、B型インフルエンザウイルス2種類、合計4種類のインフルエンザウイルスに対する抗体が含まれています。 インフルエンザワクチンの接種料金は、昨年と同様1回3,500円(税込み)です。2回接種の方で、当院で2回目の接種を行う場合は、2回目の接種料金が3,000円に減額になります。65歳以上の市川市在住の方は、高齢者インフルエンザ予防接種の医療費助成が受けられます(1回1,500円に減額)ので、高齢者インフルエンザ予防接種専用の問診票を持参して来院してください。 また、小児の間ではアデノウイルス感染症や溶連菌感染症も流行しています。またここ数日においては、最近新規患者数が減少していた新型コロナウイルス感染症患者も再び増加に転じているように感じます。新型コロナウイルス感染症は弱毒化の傾向にありますが、高齢者にとってはまだまだ侮れないウイルスです。高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、できるだけ新型コロナワクチンの追加接種を受けましょう。 風邪症状でお困りの方はお気軽に当院にご相談ください。最近は混雑のため予約が大変とりずらく、申し訳なく感じております。午前中の予約が一杯の場合、午後の予約であれば14時45分ちょうどにネット予約を行うと予約が取れる場合が多いと思いますのでよろしくお願いいたします。
2023-12-22 10:37:11
きし内科クリニック通信
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