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【 インフルエンザ・新型コロナが同時流行しています。今からでもインフルエンザワクチンを接種しましょう。 】
きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第97号を発行いたしました。 本号では、「インフルエンザ・新型コロナ同時流行」のお話を掲載いたします。 2023年9月の初めから流行しているインフルエンザ感染症ですが、本ブログを記載している2024年1月14日時点でも流行が収まる気配が全くありません。 新型コロナウイルス流行後の感染予防の徹底のためか、2020年3月を最後に近年はインフルエンザの流行が全く起こりませんでした。そのため日本人のインフルエンザ抗体保有量も全体的に少なくなっています。2020年3月の最後のインフルエンザ流行以降に出生した0~3歳児は全くインフルエンザに対する抗体を持っておらず、インフルエンザに罹患する患者の年齢層も幼児や小児などの若年層が多くなっています。例年インフルエンザは学校・幼稚園・保育園から感染者が広がり、3学期が始まってからさらなる大流行を起こすことが多いです。インフルエンザに罹患すると、小児や幼児ではインフルエンザ脳症を合併し重症化するケースが過去に多く報告されています。現在流行しているインフルエンザはA型(H1N1)株とA型(H3N2)株の2種類ですが、高熱が続くなど比較的症状が重い印象があります。インフルエンザワクチンを接種すると、インフルエンザに罹患する確率が低下し、またインフルエンザに罹患した際も重症化を予防することができます。インフルエンザワクチン接種とインフルエンザ治療薬の服用で、有熱期間がかなり短縮している印象があります。インフルエンザワクチンを接種していない方は、今からでも遅くはないのでできるだけインフルエンザ予防接種を受けましょう。今年のインフルエンザワクチンも、昨年に続いてA型インフルエンザウイルス2種類、B型インフルエンザウイルス2種類、合計4種類のインフルエンザウイルスに対する抗体が含まれています。
2023年7月から10月まで続いていた新型コロナウイルス感染症の流行は通算第9波目であり、オミクロン株「XBB」系統「エリス」株(EG株)の流行でした。一旦流行は収まりましたが、再び昨年末より新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が増加に転じています(上図)。新たな変異株であるオミクロン株「BA.2」系統「JN.1」株の流行だそうです。「JN.1株」も変異株と同じオミクロン系統なので、JN.1株の潜伏期間は約3日(2日~5日)程度と考えられます。今のところの印象では、臨床症状も今までのオミクロン株と同様に発熱とのどの痛みが多いようです。 新型コロナは弱毒化の傾向にありますが、高齢者にとってはまだまだ侮れないウイルスです。高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、できるだけ新型コロナワクチンの追加接種を行い、いつまで続くかわからない新型コロナ・インフルエンザの同時流行を乗り越えましょう。 「ワクチンで感染予防を行う」「風邪をひいたら高齢者に接しない」ことが大切と考えます。今後もインフルエンザ・新型コロナ感染症は、地球上からなくなる見込みはありません。風邪症状でお困りの方はお気軽に当院にご相談ください。最近は混雑のため予約が大変とりにくく、申し訳なく感じております。午後の予約であれば13時45分にネット予約を行うことで予約が取れる場合が多いと思いますのでよろしくお願いいたします。
2024-01-15 12:35:55
きし内科クリニック通信
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